GHCヘビー級王座は、挑戦者のジェイク・リー(34)が新王者に輝いた。

身長192センチのジェイクは、180センチの清宮海斗(26)に対して、パワーで圧倒。清宮の「変型シャイニングウィザード」をキャッチするなど、終始ペースを握った。ドクターボム、ジャイアントキリングなどで着実にダメージを蓄積させ、5度目の防衛を狙った第41代目王者の清宮を沈めた。

試合後には、中嶋勝彦(35)が乱入。「ジェイク・リー。本物のノアを見せてやる。俺がノアだ」と言うと、ジェイクは「俺が一番戦いたかった相手だ」と、先々の対戦を心待ちにしている様子だった。

昨年全日本プロレスを退団し、1月からノアに加入。元三冠ヘビー級王者は「俺が今日からノアのかじを取る」と、新時代の幕開けを宣言した。

清宮にとっては、これ以上ない悔しいリングとなった。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」の東京ドーム大会で、新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)に完敗。団体対抗戦の王者対決に敗れたことで、大きな批判を浴びていた。

武藤敬司氏(60)が引退し、新たな“存在”が待たれる中で、勝利で新時代を迎えることは出来なかった。