半年間の思いをついに実現させた。プリンセス・オブ・プリンセス選手権は、挑戦者の山下実優が4度目防衛を狙った瑞希を破り、史上最多となる4度目の王者に輝いた。これで山下は、英EVEと米スパークと合わせ3冠王者となった。

両者のコールが飛び交う中、先に立ち上がったのは山下だった。20分を超え、ふらふらになりながらも、立ち上がろうとする相手を険しい表情でにらみつけた。最後の力を振り絞り、瑞希が警戒していた蹴りを、前から後ろから堂々と浴びせ続けた。最後は強烈な飛び膝蹴りで3カウント。激闘に終止符を打った。4度目となるベルトを手にし「何度取ってもめちゃくちゃ重い。ここに立ち続けていられるのは、私が強いから」と王者の言葉で締めた。

3月に瑞希が王者になった時から「瑞希のベルトが欲しい」と思い続けてきた。「何もない私がただ挑戦しても面白くない」と3カ月間米国修行に行き、夏のシングルトーナメントで初優勝し、満を持しての挑戦表明。「瑞希の姿が悔しいくらい格好良くて、だから強くなれるように頑張った」と素直な気持ちを明かした。

瑞希とは同い年で誕生日も1日違い。後から団体に入ってきた瑞希と仲良くなろうと自宅に泊めたこともある。実力、人間力を認めていた相手だからこそ、手に入れたかったベルトだった。

防衛戦については「挑戦したい人はどんな人でも」と相手にこだわらず受けて立つつもりだ。ベルトの価値を上げるため「米国やイギリスでも防衛戦をやってもいいし、日本で海外選手の挑戦を受けてもいい」と明かした。3冠王者となったが、余韻に浸る間もなくすぐに渡米する。東京女子のエースは、王者のまま休むことなく走り続ける。