無敗の格闘家でボクシングデビュー2連勝を飾ったWBOアジア・パシフィック、日本スーパーバンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が11日、走りこみ合宿を打ち上げた。来年1月予定の3戦目を見据え、週明けから千葉・成田市内に入り、中村正彦ストレングス&コンディショニングコーチのもと、世界、アジア、日本のランキングに入る同門選手9人とともにゴルフ場などで1日2部練習を敢行。朝の10キロ走、坂道ダッシュ、インターバル走などに臨んだ。また悪天候時にはプールトレにも取り組み、下半身中心の強化メニューをすべて消化した。

6月、7月に続き、自身3回目の走りこみ合宿を終えた那須川は所属ジムを通じ「帰るまでが合宿ではなく、帰っても合宿の精神で今後とも練習に励んでいきたいなと思います」と決意を新たにした。格闘家時代には経験してこなかった走りこみにも徐々に慣れた那須川は走るスピードやタイムが大きくアップしているという。

9月18日、東京・有明アリーナでメキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27)と55・79キロ契約体重8回戦に臨み、2度のダウンを奪って大差の判定勝ちしてから約1カ月半。グスマン戦で負傷した左拳骨折も回復し、先月12日からジムワークを再開している。那須川は「今回は前回の試合でできなかったアップダウンのスタミナ、まとめるスタミナをつけることができたと思います! この合宿で満足するのではなく、これをしっかり持続できるように」と手応えを示していた。