「アウトローのカリスマ」こと瓜田純士(43)が、今日23日にさいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)で開催される格闘技大会「BreakingDown(ブレイキングダウン)10大会」(朝倉未来CEO)で男としてのケジメをつける。瓜田は、元プロレスラー前田日明氏がプロデュースする“不良たちの格闘技大会”アウトサイダー出身で、同じく同大会から出てきた萩原裕介と対戦する。「あの当時アウトサイダーで一線でやってたやつら全員に、今の瓜田は本当に強いぞと、生き方、歩み方、いろんなものを含めて認めさせないと俺の中で終わらないですよね」。生きざま、過去、今大会への意気込み、今後の展望まで余すところなく聞いた。前編、後編の2回に分けてお伝えします。(聞き手=千葉修宏)
<前編>
-萩原戦へ向けて状態は?
コンディションめちゃくちゃいいですよ。調整もいいし、別に対策とかはしてないけど、(自分は)今、だいぶ強いですよ。(練習は)スパーリング中心で、あとは肺活量だったり、心肺機能だったり、フィジカルだったり。格闘技の練習とはまた別のところで、そういうのを上げていってるんで。でも、なんだかんだ、もうずっとそういう練習をやってますよ。
-どんな試合になりそうか
彼とオレは身長、リーチが似てるから、同じような距離でぐちゃぐちゃってなるんじゃないすか。
-過去のBreakingDownで萩原ともめ、その因縁の対決となるが、どういった心境で戦うのか
オレは昔、トレーニングもしないでアウトサイダーに出ていって、荒らして、出禁(出入り禁止)になって。その時のそのふざけた生き方から今やっと軌道修正して。今になってあの時代に輝いてちゃんとやってたアウトサイダーの連中に対して、今こんな形で再会して。同じように名前を並べられても、どこか俺の中でけじめがついてなくて。そこが俺の中で埋まってないんですよね。
-人間として変わったと示そうとしているのか
ちゃんとあの当時アウトサイダーで一線でやってたやつらに、もう今の瓜田は本当に認めざるを得ない、強いぞと、生き方、歩み方、いろんなものを含めて、認めざるを得ないっていうのを連中全員に認めさせないと、俺の中で終わらないですよね。そういう意味で、俺がアウトサイダーを出ていった後の次世代エースみたいなやつってことなんで、萩原は。まず萩原、その後、啓之輔とも(戦うことを)考えてるし。その辺にちゃんと男として認めさせて初めて、ちゃんと友になれると思うし。今の状態じゃ俺の中で白黒つかないですよね。
-過去にはその筋の組織に属していたり、服役したりということもあったが
もう本当に人生破綻してたんで。彼ら(アウトサイダーで一線で活躍していた選手たち)が頑張って、いろんなものを犠牲にして活躍して、そうやってる時も、オレはいつまでも半グレだの、ヤクザだのに片足突っ込んで。彼らがジムで汗を流してる間も、誰かがパクられたとか、誰がもうすぐ(刑務所から)出てくるらしいよとか、そんな世界にいたんで。
-アウトサイダーに出たころはどんな感じだったのか
練習? なんだそりゃ、ふざけんな、関係ねえよ、前田日明呼んでこいよっていう愚かな振る舞いだったり、幼稚で稚拙な振る舞いをしてて。懲役から帰ってきて、精神科病院に入って、出てきてすぐだったんですよね。アウトサイダーの旗揚げ戦に出ていったのは。オレはその時「誰もわかってくれねえ。お前らと違ってオレはもうズブズブの世界にいたから、そんなの一気に全部足洗うなんてできないんだよ」っていう謎の理由を自分の中で勝手に持ち出してきて、俺はこいつらと違うんだ、なんて言ってて。
-その状態でアウトサイダーに出てどうだったか
成長できてない部分がすごいあったのに、あんな試合に出ちゃったもんだから、何も出来なかった、あいつ弱えじゃねえかっていうレッテルばっかり貼られちゃって。数年間バカにされ続けて。オレはネットだとか世間にバカにされるのは何とも思ってないですよ。ただ、第一線でそこに出てたやつらからしてみたら、オレって本当にゴミみたいな存在だったと思うし、一緒にすんなよと思ったかもしれない。
-今度の大会はその彼らに力を認めさせる戦いになる
そういうやつらに、もう10年以上かかったけど、今の瓜田は認めざるを得ないよと、今の瓜田くんはすごいよと、そういうふうにならないと。彼らにだけはちゃんと男として認めさせないと、俺も次に行けない。そういうけじめを、生きてる間に絶対つけたかったんで。そういう意味では萩原はすごい良い相手だと思う。
-以前の自分から変われた理由は
奥さん(麗子夫人)ですね。オレの妻が全てをかけて俺に付いてきてくれた。敵も多かったんで本当に。刺されたとかそんなこともいっぱいあって。そんな状況で物騒な本とか出して、アルコール依存症で、頭おかしくなっちゃって、人を勘ぐるようにもなっちゃって。外も出歩けないし、どうやって人生を立て直そうかなっていう時に出会って。全てが敵になっても、自分が絶対に支えるというふうに付いてきてくれたんで。だから酒もやめられたし、変な人間関係も断つことができた。
-顔にまでいれたタトゥーが有名だが、何か思いがあって入れたのか
何の思いもないですよ。10年ぐらい前、その時も結構、考え方とか破綻してる時期だったんです。破滅的な時とか、人生設計を考えてなかったり、自分の心が破綻しそうな時に、人って変なふうに髪を染めたり、変に入れ墨をしたりするらしいんですよね。それはもう外国の心理学でもそう分かってるみたいで。オレもそういう時期だったのかな。今じゃ考えられないですもんね。
-当時、今のような精神状態だったら
タトゥーはやってないし、今後、技術がもっと改良されていったら(タトウーを)消したいと思ってるんです。もうちょっと待てば、痛みとかもない、レーザーとかが出てくるはずなんで、そうしたらもう全部消しますよ。金と期間がいると思うけど、まず顔は消しますよ。(続く)

