新日本プロレスは19日、団体の“顔”オカダ・カズチカ(36)が1月31日付で契約満了により退団すると発表した。

長きにわたり日本プロレス界をけん引してきた「レインメーカー」は今後、米マットへ挑戦するとみられる。2月はフリーの立場で新日本に参戦。11日の大阪大会では「社長」棚橋弘至とのシングル戦に臨み、23、24日の札幌大会が、最後の新日マットとなる。

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オカダが、ついに海を渡ることになりそうだ。191センチの長身から繰り出される打点の高いドロップキックや必殺レインメーカー(相手の腕を引き寄せてたたきこむ短距離式ラリアット)、そして甘いマスクでプロレス人気復活の立役者となった男は19日朝、突然コメントを発表した。

「2007年からお世話になりました新日本プロレスを退団させていただきます。メキシコから19歳で来た、どうしようもない岡田かずちかを『レインメーカー』オカダ・カズチカに育ててくれた事に感謝しかありません」

新日本プロレスや関わってきた選手、そして「応援やブーイングをしてくれた最高のファンのみなさん」へ、酸いも甘いも味わったマットから旅立つことを伝えた。

今後の“移籍先”には、中邑真輔が在籍するWWEと、昨年末に柴田勝頼が契約したAEWの2団体が、米メディアでは挙がっている。AEWのカーン社長はX(旧ツイッター)に「素晴らしい2024年になりそうだ」と意味深なツイートもしている。

退団の理由について、現時点でオカダからの説明はないが、プロレス・格闘技の実況アナとして見続けてきた清野茂樹氏は「新日本プロレスのトップに君臨して12年、IWGP防衛記録やドームのメインなど、やれることはすべてやりきったという判断ではないでしょうか」と推しはかった。新日本の菅林直樹会長はこの日、「他の社員も同じ気持ちだと思うんですけど、ここまで新日本を盛り上げてくれてありがとうございますという気持ちが大きい。寂しいですけど、活躍を祈ってます」とエールを送った。

オカダの日本での雄姿は2月下旬の札幌大会が見納め。レインメーカーは「残りの試合もカネの雨を降らせますのでよろしくお願いします」と、最後まで全力で戦うことを誓った。

 

◆オカダ・カズチカが獲得した主なタイトル IWGP世界ヘビー級王座、IWGPヘビー級王座、NEVER無差別級6人タッグ王座、G1クライマックス優勝4回(12、14、21、22年)、NEW JAPAN CUP優勝2回(13、19年)

 

◆オカダ・カズチカ(本名・岡田和睦)1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学卒業後に闘龍門に入門し04年8月、16歳でメキシコでデビュー。07年8月に新日本入り。12年にIWGPヘビー級王座を初戴冠。同年、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。21年秋に7年ぶり3度目のG1制覇。22年1月にIWGP世界ヘビー級王座を初戴冠。同年G1で史上4人目の連覇達成。得意技はレインメーカー。191センチ、107キロ。妻は声優の三森すずこ。