3階級制覇に挑むプロボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者の中谷潤人(26=M・T)が「ネクストモンスター」の本領を発揮する。

3大世界戦(24日、東京・両国国技館)の計量が23日、東京ドームホテルで行われ、昨年末に王座を返上して、挑戦者としてWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑む中谷は、リミットを200グラム下回る53・3キロでパス。「今回の試合は自分にとってターニングポイント。勝ち方、内容でも期待に応えて、未来を開いていく」と決意を口にした。

計量を終えた中谷はスーパーフライ級より1・4キロ重いバンタム級での戦いに手応えを感じていた。「減量のダメージが少ない。スーパーフライ級時代は(最後に)もう一絞り必要だったけど、昨日と同じ状態で計量を迎えられた。朝ご飯も食べました。明日動いて、より実感すると思うし、力を発揮できると思う」と、自然と表情が緩んだ。

WBO世界フライ級王座とWBO世界スーパーフライ級王座は決定戦に勝って戴冠した。挑戦者という立場は今回が初めて。しかも、王者のサンティアゴは昨年7月の決定戦で、あの井上尚弥と激闘を演じたノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちして、王座に就いた実力者。

「(将来の)ビジョンを持ってもらえる戦い方をすれば、もっと未来が開ける。そこは自分自身に期待して挑みたい」。結果はもちろん、圧倒的な内容で勝って、世界にNAKATANIの名前をとどろかせ、さらに大きな挑戦への道を切り開くという野望がある。

「モンスター」の異名を取る井上尚弥に続く「ネクストモンスター」として期待されている。その本家のモンスターに大いに刺激を受けている。「(井上は)結果も内容も期待にこたえていく。僕自身もそういったところをお見せできるように、中谷潤人としてみてもらえたらうれしい」。

53・4キロで計量をパスした王者と、顔を突き合わせて対峙(たいじ)した。身長172センチの中谷に対してサンティアゴは159センチ。「想定していた大きさ。あとは試合で構えてどのくらい相手が低くなるか。そこは想定しているし、試合でどうきてもいいように対応を身に着けてきた。期待してもらっていい」。誰よりも中谷自身が自分に期待していた。【首藤正徳】