極悪ユニット「VOODOO-MURDERS(ブードゥー・マーダーズ=VM)」の総帥TARUが、全日本プロレスからのVM撤退を宣言した。

この日のセミファイナル(第6試合)で世界タッグ王座戦が行われ、王者組の「バカバカコンビ」諏訪魔&鈴木秀樹が、挑戦者組で前王者、そしてVMの一員でもある「斉藤ブラザーズ」斉藤ジュン&レイと対戦。17分18秒、ジュンがサイコブレイク(変形チョークスラム)で諏訪魔から3カウントを奪って、ベルトを取り戻した。

試合後、TARUが斉藤兄弟に対し「お前らに1番ふさわしいベルトが戻ってきた。お前らは全日本プロレスの誇りや。アンド、宝や。こんなええ選手ほかにいまっか? でもな、ええ選手はVMにいらんのよ」と告げ、セコンドについていたKONOにも「その意味、分かるよな」と話しかけた。

さらには同じくセコンドの歳三に「今の腐った日本をお前の力でよ、何とか世のため、人のため、頑張ってくれんかな? そのためにはそのマスクを脱げ」と命じ、マスクを脱いで、政治家でもある、もとの土方隆司に戻らせた。

TARUは「お前らに言っておく。お前らはもうVMを名乗るな。悪者は俺1人でええ。この総帥TARUが全部悪いのを背負ってVMとして生きていくから。本日をもってVMは全日本プロレスから撤退いたします」と話した。

そしてTARUは、かつてVMに所属していた諏訪魔をリングに呼び戻した。TARUが「馬場さんの言っていた、楽しく、明るく、激しいプロレスを、お前らで作っていってくれ、頼む」と言うと、諏訪魔とジュン、レイ、KONO、土方隆司が握手し、新たな連係が生まれた。