日本男子初の世界ユース選手権Vなどアマ13冠でWBC世界フェザー級8位の堤駿斗(24=志成)が世界ランカー対決の前日計量で体重超過した。

17日、東京・後楽園ホールでWBA世界同級9位の元WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(38=パナマ)とのフェザー級10回戦を控え、16日に東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨んだ。リミット(57・1キロ)よりも少ない56・8キロでパスしたモレノに対し、堤は1・6キロオーバーの58・7キロで計量をクリアできなかった。

2時間の猶予が与えられた2度目の計量も50グラムしか落ちずに計量に失敗。その後、両陣営で協議がおこなわれ、試合当日の午前10時の計量で堤が61・12キロ以内をパスすれば試合成立となることで合意した。試合は61・12キロ契約体重10回戦で行われる。堤にとって昨年大みそかにルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ共和国)との世界ランカー対決を3回TKOで勝利して以来、約4カ月ぶりのリング。前回はプロ初のKO勝利を収め、今回は元世界王者との対決に向け、米ラスベガスでのスパーリング合宿などを消化するなど調整を続けていた。

対するモレノは通算戦績43勝(15KO)6敗1分けと計50戦を経験し、WBA世界バンタム級王者時代に12回防衛に成功し、同級スーパー王者としても活躍した。15年9月、16年9月とWBC世界同級王者山中慎介と2度対戦している日本でもなじみのある元世界王者となる。