プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が9月14日、名古屋のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との防衛戦に臨むと10日、正式発表された。今年5月、米ラスベガスでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)を8回TKO撃破して以来、約4カ月ぶりのリングとなる。井上にとって首都圏以外での世界戦は初めてで、年3試合は17年以来8年ぶり。井上は10日、所属ジムの大橋秀行会長(60)、父の真吾トレーナー(53)らと都内のホテルでカード発表会見に出席した。
今年1月、金芸俊(韓国)との防衛戦で4回KO勝利した翌日の会見で、王座を保持したまま、1試合限りのフェザー級王座挑戦するプランを口にした。スポンサー契約を結ぶ「リヤド・シーズン」を運営するサウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官からの提案もあって、今年12月にWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に挑戦する仰天計画に意欲をみせていた。あれから約7カ月が経過し、周囲の状況は刻々と変化しており、井上は「(1月も)大橋会長との話の中でポッと出た話」と強調した。
順調に勝利を重ねていけば、26年5月ごろには現WBC、IBF世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)の挑戦を受ける予定となっている。井上は「しっかりと自分たちの立ち位置と現状を見た時、階級を上げ下げするのは現実的ではない。自分の残りのキャリアを考えた時に(フェザー級に)上げるのは今ではない。そういう判断になった」と説明した。
さらに「自分自身、中谷潤人という選手を高く評価している。しっかりとスーパーバンタム級で戦い、そこに照準を合わせて戦っていきたいなと思った。彼のボクシングは全体的にレベルが上がっているし。自信を持ってボクシンングしている」と評価していた。

