東京女子プロレス、真夏のシングル・トーナメント「第12回東京プリンセスカップ」も2日の浜松大会が終了し、ベスト8が出そろった。
9日の品川ザ・グランドホール大会では渡辺未詩VS風城ハル、山下実優VS遠藤有栖、瑞希VS中島翔子、上原わかなVS荒井優希の準々決勝がおこなわれる。
注目は東京女子プロレスの絶対的エース山下と対戦する遠藤。9月には地元・会津若松市での凱旋(がいせん)大会を控えており、「優勝してトロフィーを持って帰りたい。優勝した姿を家族に、そして応援してくれるみんなに見せたい」と夢を語っている。
しかし、夢を実現するには準々決勝の相手、山下は大きすぎる壁だ。団体の頂点でもあるプリンセス・オブ・プリンセス王座の最多戴冠記録(4回)&最多防衛記録(10度)の保持者であり、東京プリンセスカップ優勝経験を持つ絶対的エース。遠藤はシングルマッチで一度も勝利したことがない。さらに昨年9月の幕張大会では当時、鈴芽と保持していたプリンセスタッグ王座を「121000000(ワン・トゥー・ミリオン=山下&伊藤麻希のタッグ)」と争い、山下に直接フォールを取られてタイトルを失った苦い経験もある。
遠藤は「次の対戦相手が山下さんに決まった時いろんな気持ちがぶわーっとと出てきて、デビューしたばかりの時シングルマッチをして、その強さを全身で浴びたし、痺れたし、忘れられない。タッグのベルトも私が取られて失ってしまったし、悔しい思いばかりしてきた」と振り返る。
遠藤のパートナー鈴芽はその後、インターナショナル・プリンセス王者として活躍し、遠藤と同じく「1998年度組」の荒井優希は7月の大田区総合体育館大会で瑞希の持つプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦し、団体の頂点にあと1歩まで迫った。
周囲が活躍する中、遠藤に今最も求められているのはシングルでの実績だ。今トーナメント1回戦ではプリンセスタッグ王者のハイパーミサヲを撃破し、シングルでの実力の片りんは見せつつある。「もうチャレンジマッチとは言わせない。山下さんに勝ってトーナメント頂点まで走り抜けます!」。遠藤は故郷に錦を飾るため、何としても負けられない闘いに挑む。

