プロボクシング元IBF世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一(37=帝拳)が「世界前哨戦」に臨む。11月1日、東京・後楽園ホールで開催される所属ジム興行DYNAMIC GLOVE on U-NEXTのメインイベントに登場。日本で3度の試合経験を持つプレスコ・カルコシア(29=フィリピン)との132ポンド(約59・87)契約体重10回戦を控える。31日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。59・5キロでパスしたカルコシアに対し、尾川は59・7キロでクリアした。
今年4月のメルチョル・ロダ(フィリピン)に5回終了TKO勝ちして以来のリング。尾川は「契約体重だしウエートはつくりやすい。バッチリ」と強調した。WBO世界同級ランキングでは2位まで上昇している。22年6月、英カーディフで王座陥落して以来の世界戦を目指す尾川は「(防衛戦で)負けてから5戦目なので、いいかげん世界に。区切りではないが、アピールして。ランキング的にはできる位置。あとはゴーサインもらうだけ。周りからそういう声も出ないと。『世界戦をやらせた方がいいんじゃないか』ぐらいの流れに持っていきたい。来年あたまぐらいが(世界戦の)ベストかなと思う」との胸中を明かした。
26年に世界挑戦のチャンスをうかがう。尾川は「課題を直そうと思ったところでボクシングが小さくなっていた。修正する点は修正するが、もっと伸び伸びとパンチを出すスタイル、世界を取った時のストレートだったりをイメージしていきたい。まだまだコンディションもつくれているし。明日は自分自身も楽しみにしている」とカルコシア戦を見据えた。
計量会場には8月にリング禍で死去した同門の浦川大将さんのロゴデザインを背中にプリントした特製Tシャツを着用してきた。尾川は「自分と浦川の気持ちを背負っていきたい。浦川の思いもあるので自分で勝手につくりました」と強調。浦川さんとの思い出も明かし「僕の試合をいつも観客席で見たいと。以前に一緒の興行で試合した時も『僕は一緒に出るよりも尾川さんの試合は座席で見たいんですよ』と言ってくれてました。僕はよりあいつの思いを背負ってやっていきたい」と決意を示した。
来年2月1日には38歳を迎える尾川。世界王座を獲得すれば、長谷川穂積が保持する35歳9カ月の日本男子の最年長記録を大幅に更新することになる。「年齢の影響がないといえばね…。今がベストかは分からないが、でも(トレーナーの田中)繊大さんからも『スピードの落ちもない』と言われる。その言葉があるから頑張れる。僕のボクシングは瞬発力。ずっと見てくれている人がそう言ってくれるから僕は頑張れる。年齢は関係ないかな」と燃えている。
3戦ぶりのメインイベントとなる尾川は「セミよりもメインイベントの方がいい。尾川=メインかなと。メインはめちゃめちゃ気分が良い。メインがやりたいんですよ」と心を躍らせていた。

