<頑固:湘南パイオニアシリーズ>◇7日◇東京・西調布格闘技アリーナ◇4試合

 日本のプロレス史上初の父と息子のタッグが実現した。51年10月28日の力道山デビューの日からから数えて、60年と346日目の快挙だ。国際プロレス出身で、全日本でウルトラセブンとして活躍した高杉正彦(57)と長男の高杉祐希(21)が、松崎和彦(43)ドラゴンユウキ(35)組と対戦した。祐希が15分54秒、松崎に体固めで敗れた。父のラリアットが息子に誤爆する場面もあったが、息の合った合体攻撃も披露した。

 父と娘はグラン浜田(61)が、ソチ浜田(42)浜田文子(31)と実現。父と息子はリング上だけの父子や、“子供レスラー”とその父親はあるが、成人のプロレスラー同士は日本のリングでは初めて。力道山デビューから始まった日本のプロレス史で、2万2261日目だ。

 父・正彦は「もう少しキャリアを積まないと。でも、いいんじゃない。俺もアポロ菅原とか、冬木弘道とかいろいろなレスラーとタッグを組んできたけど、組みやすかったよ」と笑顔を見せた。祐希は「緊張しました。また、組んでみたいですね。そして、いつかは戦ってみたい」と話した。

 試合前には父・正彦の国際プロレス時代からの盟友で3年前に亡くなった剛竜馬さん(享年53)、今年9月に亡くなったプロレス評論家・菊地孝さん(79)をしのんで、10カウントの弔鐘が鳴らされた。