大相撲の元小結羽黒岩の戸田智次郎さんが23日、故郷・宮崎県内の病院で腎不全のため死去した。70歳だった。日本相撲協会が24日、発表した。

 戸田さんは11年6月に協会を定年退職後から、人工透析の治療を受けていた。今年4月には心筋梗塞を発症して3カ月間入院。その後は車いす生活を送っていた。大相撲中継は欠かさずにテレビ観戦していたという。亡くなる前日の22日に「苦しい」と訴えて、集中治療室(ICU)に緊急入院。そのまま帰らぬ人となった。

 協会在職時から糖尿病との合併症などと闘っていたこともあり、通夜と葬儀・告別式で喪主を務める妻の戸田安代さんは「ずいぶん弱っていましたから。私としてはもう17年間、入退院を繰り返しているのを見てきた。最後はあまり苦しまなくて良かった」と話した。