豊山(23=時津風、東十両5枚目)が、豊響を突き落としで破り2日目から8連勝して勝ち越しを決めた。これで1場所での再入幕に大きく近づいた。

 初入幕の先場所は同郷の元大関で先々代の時津風理事長の「豊山」のしこ名襲名の重圧に苦しんだ。初日白星を挙げたが、その後8連敗。自分の相撲がとれず4勝11敗で十両陥落となった。悩み苦しんだ15日間だったが、それを1場所ではね返した。豊山は苦しんだ分だけ精神面でも強くなった。