横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が大関豪栄道(31=境川)との優勝決定戦を制し、昨年名古屋場所以来9度目の優勝を決めた。3横綱、2大関が休場した場所で、1人横綱が意地を見せた。

 日馬富士は「素直にうれしいです。今日の一番にすべてをかけて、全身全霊で相撲を取りました。(決定戦は)悔いの残らない相撲を取ることとだけ考えてました。(1人横綱は)初めてのことなので、序盤は心技体が整わなくて、ただ前だけを見て頑張りました。下がるところはないので、頑張りました。余計なことは考えずに一番一番に集中していました。良い結果で終わって、本当に良かったです」と話した。

 1勝差を追う形で迎えた本割では豪栄道との直接対決に勝ち、ともに11勝4敗で並んで優勝決定戦に持ち込んでいた。