6戦全勝同士の優勝争いとなった序二段は、史上4人目の国立大出身者(8月に埼玉大を中退)で、序ノ口の先場所で優勝した西15枚目の庄司(23=武蔵川、本名・庄司向志、秋田県美郷町出身)が、虎来欧(20=鳴戸)を寄り切りで破り、2場所連続の各段優勝を決めた。序ノ口からの連勝を14に伸ばした。

 右四つでがっぷり胸が合い、相手に左上手を与えなかった。「上手を取らせたら強いから嫌ったけど取られて」と話すように、相手にも上手を引かれ正面土俵に寄り立てられた。絶体絶命のピンチも、つま先立ちで「死に物狂いで」(庄司)何度も残し、逆に体を入れ替えると、こん身の力で寄り切った。

 来場所は三段目の土俵が待っている。秋田・横手高3年時に高校総体出場(個人で予選落ち)。埼玉大では4年時に大学選手権ベスト32入りし、2場所連続優勝は想定していたが「三段目では多分、負けちゃうでしょう。そこまでの力はない」と現状の力は認識している。それは分かった上で、理想の相撲とする師匠の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)、同郷であこがれている豪風(尾車)を目標に、3年以内での関取を目指す。