モンゴルのバトトルガ大統領は1日までに、大統領の非常勤補佐官を務めていた元小結旭鷲山、ダバー・バトバヤル氏を解任したと発表した。地元紙は、元日馬富士関による暴行問題を巡り、バトバヤル氏が日本で政府関係者として情報を流したことが原因だと示唆。一方、同氏は報道内容を否定している。

 大統領は11月30日、バトバヤル氏を「本人の希望」により解任したと発表。モンゴル政府関係者によると、同氏が日本で大統領補佐官の名刺を配って日馬富士関の問題に介入したと、大統領特使を務める元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が主張して問題視し、解任するよう大統領に迫ったという。

 ダグワドルジ氏はツイッターに、大統領がバトバヤル氏を「クビにした」と投稿。大手ニュースサイト「ニュース・MN」は、今回の解任と日馬富士関の問題を関連付けて報じた。

 バトバヤル氏は1日、首都ウランバートルで取材に応じ、自身の解任について、野党民主党の役員選挙に出馬するため「自分の意思で辞めた」とし、日馬富士関の問題との関連を否定した。