貴乃花親方(45=元横綱)は22日、役員以外の親方衆による年寄会から求められている会合への出席について明言を避けた。役員室で5時間余り勤務した後、報道陣に対応。28日に行う会合への出席を求め、年寄会が前日21日に嘆願書を提出すると決めたことについて「まだ(文書が)手元にないので、何ともお答えしようがないです」と話すにとどめた。

 貴乃花親方を巡っては、昨秋の元横綱日馬富士関による暴行事件に端を発し、さまざまな問題が起きた。協会の許可なく放送されたテレビ番組では、協会発表と異なる主張を展開。内閣府へ告発状を提出し、役員待遇委員ながら本場所序盤を欠勤するなどの問題も重なった。年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)は「(貴乃花親方に)不信感を持っている人は多い」と指摘。嘆願書は千秋楽までに完成させる予定で、貴乃花親方も「正式に要請があれば」と出席の可能性もうかがわせた。