鶴竜は自己記録更新中だった初日からの連勝が11で止まった。右手の3本の指を負傷している影響もあり、まわしの引きつけでは後手に回り「胸を合わせたらいけないですね」と反省した。

 優勝を争う魁聖、高安が先に敗れ、栃ノ心に勝っていれば今日13日目で自力優勝というチャンスを逃した。その13日目は本来なら御嶽海との対戦が順当だが割が崩れ、魁聖を迎える。「もう1度初日のつもりで」と気を引き締めた。

 ◆八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 鶴竜は安全に(勝とう)という思いがあったのか、差し手が中途半端だった。この一番に勝てば、というのが頭にあったのか、動きが鈍かったようだ。優勝争いが面白くなった。高安は腰が高い。棒立ちで振られては駄目だ。