横綱審議委員会の定例会が28日、東京・両国国技館で開かれた。27日まで行われた大相撲夏場所を全休し、横綱としては貴乃花と並ぶ歴代最長となる、7場所連続休場となった横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)についても言及。

 北村委員長は稀勢の里の休場について「非常に残念」と感想を述べた。続けて「前から何回も言っている通り、きちっと体をつくって心身ともに自信を持てるようになって出てきてほしい」と、夏場所中の本場所総見の時と同様、7月の名古屋場所出場を厳命することなく、次に出場する際には万全を期してほしいと期待した。

 次に出場した場所で成績が伴わなかった場合は「(注意、激励などを決議する)可能性はあります。出てきて、まずい結果なら、何か言わざるを得ない」と話した。

 また2場所連続休場明けで11勝4敗だった横綱白鵬について、同委員長は「11勝は、横綱としては合格点じゃないか」と話した。また、かつて注文をつけた立ち合いの張り手、かち上げについては「禁じ手ではないのだから、けしからんというものでもない」と、一時の強い口調はなくなっていた。

 3月の春場所に続く鶴竜の連覇については「予想していなかった。見ている人も安心していられた」と、内容にも結果にも太鼓判を押していた。