大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が24日、東京・墨田区の部屋で東京場所前恒例の綱打ちを行った。今回の綱は来年3月の春場所まで使用。5月の夏場所は新元号で迎えるため「平成最後の綱に良い思い出をつくらせてあげたい」と、真新しい綱に語りかけるように話した。

後進の育成も意識する。自身は20年東京オリンピック(五輪)までの現役続行を目標に掲げるが、角界の将来のため世代交代も必要。「過去の映像を見ても、大乃国さんや千代の富士さんが、昭和から平成へしっかりバトンタッチしていた」と理想像を浮かべた。次世代の力士として、18年初優勝した栃ノ心や御嶽海、貴景勝のほかに「精神面や安定感が出てくれば」と逸ノ城の名前を挙げた。

冬巡業では高安に積極的に胸を出し、かわいがった。「体が元気ならできるだけ(若手に)稽古をつけてあげたい。(冬巡業で)それができた自分を褒めてあげたい」。今日25日、来年1月に行われる初場所の番付が発表される。「明日からじゃなく、今日からしっかり状態を上げていきたい」と緊張感を漂わせた。【佐藤礼征】