大相撲初場所14日目の26日、横綱白鵬(33=宮城野)の休場が決まった。「右膝血腫、左足関節炎で今後約1週間の加療を要する見込み」とのこの日付の診断書を提出した。

白鵬は初日から10連勝と好調だったが、11日目に小結御嶽海、12日目に関脇玉鷲、13日目に関脇貴景勝と、3連敗していた。白鵬の休場は2場所連続で通算11度目。14日目の大関豪栄道戦は不戦敗となる。

白鵬は全勝優勝した昨年9月の秋場所後、右膝と右足首を手術し、同11月の九州場所を全休した。今場所は2場所ぶりの優勝を目指していた。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、4日目の前頭北勝富士戦で手術した右膝を再び痛めたという。

同親方は「北勝富士との取組で土俵から落ちた時に脚を打って腫れた。血抜きして我慢したけど、その翌日に(前頭)錦木とやった時に(左)足首も痛めて我慢しながら出場していた。昨日(13日目)の取組後、脚を冷やして、部屋で(午後)8時ごろまでマッサージを受けて帰ったけど(午後)11時半ごろに『脚が痛い』『眠れない』と連絡があった」と、休場に至る経緯を説明した。

同親方が千秋楽も出場しないと明言したことで、今場所の優勝の可能性は事実上消滅した。同親方は「残念だけど仕方ない。平成最後の国技館での本場所ということで、本人が一番勝ちたかったと思う」と代弁した。NHK福祉大相撲など、2月の興行に出場するかどうかは未定だという。