日本相撲協会が無観客での開催を目指す大相撲7月場所(東京・両国国技館)初日の1カ月前となる19日、大関朝乃山(26=高砂)が協会を通して現在の心境を明かした。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月の夏場所が中止となり、本場所は3月に大阪で行われた春場所が最後。「2カ月に1度本場所があるので、応援してくれる方々には『相撲が無いと寂しい』と言われ、あらためて大相撲は皆さんに愛されているんだなと実感しました。早く本場所の土俵で相撲を取りたいと思っています」とコメントした。

各師匠判断となっている接触を伴うぶつかり稽古は、すでに部屋で行っており「基礎を見直しながらやっている。感覚を取り戻しながら自分の相撲を磨いていきます」と焦ることなく1カ月後の初日を見据えている。出稽古はいまだ解禁されていないが「部屋で稽古をすれば問題ないと思います。常に場所があると思い、日々過ごしています」と気持ちを切らすことなく、着々と準備している。

昨年5月に行われた夏場所で初優勝を果たし、同6月には地元・富山と母校の近大でパレードを行った。「1年がたつのが早いと実感しています。またパレードが出来るように頑張りたいです」と意気込んだ。常に感謝の言葉を口にする地元に対して「まだまだ大変な思いをされている方々がいらっしゃいますので、皆さんで助け合いながら前に進んでいって欲しいです。自分の相撲を見て少しでも元気を取り戻してもらえるように一生懸命頑張ります」とコメントした。