鶴竜(34=陸奥)が、横綱では初めて「腰砕け」で敗れた。東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)に対し、右足で裾払いを仕掛けたが、これが空振り。バランスを崩して、自ら転倒した。「決まり手」ではなく勝負結果として「腰砕け」と判定された。

日本相撲協会広報部の資料によれば、1955年(昭和30年)に決まり手を制定してい以来、横綱が腰砕けで敗れるのは初めて。幕内では、昨年初場所2日目に隠岐の海が嘉風に勝って以来となる勝負結果となった。

金星を配給した鶴竜は「独り相撲を取ってしまった」と反省。4カ月ぶりの本場所は、横綱であっても相撲勘が鈍りかねない難しさがあるのかもしれない。