来年の大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)で、捲土(けんど)重来を目指す平幕の霧馬山(24=陸奥)が22日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われている合同稽古に、ここまで“皆勤”の5日連続で参加した。

両横綱や2大関、2小結も参加し活況を呈していた合同稽古も、この日の関取衆の参加は、いずれも平幕の北勝富士、阿武咲と霧馬山を合わせた3人だけ。10時前には終了した。

そんな中、霧馬山は5勝8敗と唯一の“負け越し”となったが「いい内容(の相撲)もあった。いろいろな関取とやって胸を合わせるのは、いい勉強になる」と前向きにとらえた。

11月場所は自己最高位で三役目前の東前頭筆頭だったが、3勝12敗と大負け。以前から抱える肩痛が場所中に出てしまい「自分の相撲が全然、取れなかった。ちゃんと治していかないと。(いい)経験になった」という。肩の回復は「場所休みが終わったら、もう肩も体も戻ってウエート(トレーニング)もやって良くなっている」と快方に向かっている。

新入幕で始まった今年最初の初場所から、順調に番付を上げ、最後に「幕内の壁」にぶつかったが、来年については「また三役を目指して頑張ります。(自信は)稽古をやれば…」と言ってニヤリ。2021年は逆襲から念願にする三役の座を射止める。