日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は12日、この日に開催した大相撲春場所(14日初日、両国国技館)の取組編成会議で決まった初日と2日目の取組発表を、13日に延期することを発表した。

延期の理由は新型コロナウイルスのPCR検査の結果待ちのため。前日、協会は、10日に実施した新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で、山響部屋付きの小野川親方(元前頭北太樹)と、尾上部屋付きの音羽山親方(元前頭天鎧鵬)の2人に陽性が確認されたことを発表した。ただ、両親方と接触した社会貢献部の親方衆の、再検査の結果を待たないうちには、力士に濃厚接触者の可能性が出てくるため、この日に組んだ取組の発表を見送り、休場力士の発表も13日に延期した。

そんな理由で延期したのだが、尾上部屋は同部屋のフェイスブックで、同部屋の休場を掲載してしまっているという。芝田山広報部長は「なんかフェイスブックで全員が休場になると言っているみたいだけど、部屋に住んでいない裏方さんは休場にならない。なんか勝手に発表しているみたいだけど。まだ、どこで変わるか分からないからSNSで勝手に出されると困る」と苦言を呈した。