元横綱朝青龍のおい、東前頭5枚目の豊昇龍が大関戦初勝利をあげた。
朝乃山得意の右四つとなったが、引きつけながら右からの内掛けを鮮やかに決めた。朝乃山は4勝4敗の五分となった。
大関照ノ富士が大栄翔を押し出し、ストレートで勝ち越しを決めた。追いかける大関貴景勝は1敗を守った。過去12戦全勝と合口のいい妙義龍を立ち合いで押し込み、タイミングよくはたき込んだ。
かど番の大関正代は3敗目を喫した。小結御嶽海との一番で立ち合い負け。左を差し込むが上体が起き上がり、圧力をかけられて押し出された。御嶽海は2敗を守った。
8日目の取組を写真で振り返ります。
大相撲春場所 全取組速報
幕内
- 琴恵光(右)は大奄美を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
千代丸(5勝3敗) | ● | 寄り切り | ○ | 隠岐の海(6勝2敗) |
☆隠岐の海(相撲内容は)「あまり分からないけど、勝ててよかったですね。思い切っていければと思ってやりました。」
- 千代丸(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)
- 照強はすくい投げで石浦(手前)を破る(撮影・小沢裕)
- 照強はすくい投げで石浦(左)を破る(撮影・小沢裕)
- 千代大龍(右)は輝を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
剣翔(2勝6敗) | ● | 上手出し投げ | ○ | 琴ノ若(4勝4敗) |
☆琴ノ若「しっかり自分の流れで相撲をとることだけ考えていけた。反応もしっかりできたし、先に動けたのでよかった」
- 琴ノ若は剣翔(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)
栃ノ心(2勝6敗) | ● | 押し出し | ○ | 千代翔馬(5勝3敗) |
☆千代翔馬「胸を合わせたら相手が上なんで、相手に合わせず前みつをとって頭をつけていこうと。(最後の)投げは流れです」
- 栃ノ心(左)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)
☆宝富士(連敗を4で止め)「気持ちも落ちていろいろ考えたりもしたが、自分の相撲をとるといけたのがよかった。やはり気持ちの部分じゃないですかね」
- 玉鷲(右)の攻めを耐える宝富士(撮影・鈴木正人)
英乃海(4勝4敗) | ● | 上手出し投げ | ○ | 遠藤(6勝2敗) |
- 英乃海(左)を上手出し投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)
志摩ノ海(4勝4敗) | ● | 押し出し | ○ | 逸ノ城(6勝2敗) |
- 志摩ノ海(左)と攻め合う逸ノ城(撮影・鈴木正人)
- 翔猿(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
- 翔猿(手前)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
- 北勝富士に押し出しで敗れた翔猿は勢い余ってマス席付近まで達し観客を喜ばせる(撮影・小沢裕)
☆高安「左まわしを取られたけどじっくり攻めようかなと。少し受け身になったけど残す自信はあった。(明日の照ノ富士戦に向けて)自分の相撲を心がけて気を引き締めていきたい。」
- 霧馬山(右下)を攻める高安(撮影・鈴木正人)
- 若隆景(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
御嶽海が今場所2度目の大関撃破「焦ることなく前に出る」正代破り2敗守る
☆御嶽海「しっかり自分の相撲を取れた。気持ちが乗っているので、それがいいんじゃないか。押し相撲は気持ちだと思うので、その辺がいい流れではまっている。」
★正代「差して前傾姿勢で攻めたかったけどのけ反ってしまった。投げを打ちに行ってそこを寄られた。もう少し立ち合いを徹底したい。」
- 正代(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)
- 懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)
妙義龍(2勝6敗) | ● | はたき込み | ○ | 貴景勝(7勝1敗) |
大栄翔(3勝5敗) | ● | 押し出し | ○ | 照ノ富士(8勝0敗) |