元横綱朝青龍のおい、東前頭5枚目の豊昇龍が大関戦初勝利をあげた。

朝乃山得意の右四つとなったが、引きつけながら右からの内掛けを鮮やかに決めた。朝乃山は4勝4敗の五分となった。

大関照ノ富士が大栄翔を押し出し、ストレートで勝ち越しを決めた。追いかける大関貴景勝は1敗を守った。過去12戦全勝と合口のいい妙義龍を立ち合いで押し込み、タイミングよくはたき込んだ。

かど番の大関正代は3敗目を喫した。小結御嶽海との一番で立ち合い負け。左を差し込むが上体が起き上がり、圧力をかけられて押し出された。御嶽海は2敗を守った。


8日目の取組を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組速報


幕内


魁聖(4勝4敗)すくい投げ宇良(7勝1敗)

宇良4年ぶり幕内で白星「長かった、十両ですけど」来場所の幕内復帰も視界

魁聖4敗「小さくてどうやっていけばいいか」業師宇良にすくい投げ食った

魁聖(右)をすくい投げで破る宇良(撮影・鈴木正人)
魁聖(右)をすくい投げで破る宇良(撮影・鈴木正人)
懸賞金を手に土俵を引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)
懸賞金を手に土俵を引き揚げる宇良(撮影・鈴木正人)

明瀬山(1勝7敗)不戦天空海(2勝6敗)

明瀬山が右下顎骨骨折で休場 7日目まで1勝6敗

明瀬山の休場により不戦勝の勝ち名乗りを受ける天空海(撮影・小沢裕)
明瀬山の休場により不戦勝の勝ち名乗りを受ける天空海(撮影・小沢裕)

琴恵光(5勝3敗)寄り切り大奄美(4勝4敗)
琴恵光(右)は大奄美を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
琴恵光(右)は大奄美を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

千代丸(5勝3敗)寄り切り隠岐の海(6勝2敗)

☆隠岐の海(相撲内容は)「あまり分からないけど、勝ててよかったですね。思い切っていければと思ってやりました。」

千代丸(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)
千代丸(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)

石浦(4勝4敗)すくい投げ照強(2勝6敗)
照強はすくい投げで石浦(手前)を破る(撮影・小沢裕)
照強はすくい投げで石浦(手前)を破る(撮影・小沢裕)
照強はすくい投げで石浦(左)を破る(撮影・小沢裕)
照強はすくい投げで石浦(左)を破る(撮影・小沢裕)

千代大龍(6勝2敗)突き落とし(3勝5敗)
千代大龍(右)は輝を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
千代大龍(右)は輝を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

剣翔(2勝6敗)上手出し投げ琴ノ若(4勝4敗)

☆琴ノ若「しっかり自分の流れで相撲をとることだけ考えていけた。反応もしっかりできたし、先に動けたのでよかった」

琴ノ若は剣翔(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)
琴ノ若は剣翔(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心(2勝6敗)押し出し千代翔馬(5勝3敗)

☆千代翔馬「胸を合わせたら相手が上なんで、相手に合わせず前みつをとって頭をつけていこうと。(最後の)投げは流れです」

栃ノ心(左)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)
栃ノ心(左)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・鈴木正人)

玉鷲(5勝3敗)押し出し宝富士(3勝5敗)

☆宝富士(連敗を4で止め)「気持ちも落ちていろいろ考えたりもしたが、自分の相撲をとるといけたのがよかった。やはり気持ちの部分じゃないですかね」

玉鷲(右)の攻めを耐える宝富士(撮影・鈴木正人)
玉鷲(右)の攻めを耐える宝富士(撮影・鈴木正人)

英乃海(4勝4敗)上手出し投げ遠藤(6勝2敗)
英乃海(左)を上手出し投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)
英乃海(左)を上手出し投げで破る遠藤(撮影・鈴木正人)

志摩ノ海(4勝4敗)押し出し逸ノ城(6勝2敗)
志摩ノ海(左)と攻め合う逸ノ城(撮影・鈴木正人)
志摩ノ海(左)と攻め合う逸ノ城(撮影・鈴木正人)

明生(3勝5敗)突き落とし阿武咲(6勝2敗)

阿武咲6勝「普段から高めあっている」小学生の頃から何度も対戦の明生下す

☆阿武咲「自分の立ち合いができた。(相手の明生は)小学校のころからやっている相手。普段からも高めあっている相手。終始冷静にいけたので、この冷静さを保ちつつ明日からもいけたら。」

明生(手前)を突き落としで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)
明生(手前)を突き落としで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

翔猿(1勝7敗)押し出し北勝富士(2勝6敗)
翔猿(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
翔猿(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
翔猿(手前)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
翔猿(手前)を押し出しで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)
北勝富士に押し出しで敗れた翔猿は勢い余ってマス席付近まで達し観客を喜ばせる(撮影・小沢裕)
北勝富士に押し出しで敗れた翔猿は勢い余ってマス席付近まで達し観客を喜ばせる(撮影・小沢裕)

高安(6勝2敗)送り倒し霧馬山(2勝6敗)

☆高安「左まわしを取られたけどじっくり攻めようかなと。少し受け身になったけど残す自信はあった。(明日の照ノ富士戦に向けて)自分の相撲を心がけて気を引き締めていきたい。」

霧馬山(右下)を攻める高安(撮影・鈴木正人)
霧馬山(右下)を攻める高安(撮影・鈴木正人)

若隆景(5勝3敗)押し出し隆の勝(3勝5敗)
若隆景(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
若隆景(右)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

正代(5勝3敗)押し出し御嶽海(6勝2敗)

御嶽海が今場所2度目の大関撃破「焦ることなく前に出る」正代破り2敗守る

☆御嶽海「しっかり自分の相撲を取れた。気持ちが乗っているので、それがいいんじゃないか。押し相撲は気持ちだと思うので、その辺がいい流れではまっている。」

★正代「差して前傾姿勢で攻めたかったけどのけ反ってしまった。投げを打ちに行ってそこを寄られた。もう少し立ち合いを徹底したい。」

正代(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)
正代(右)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)

妙義龍(2勝6敗)はたき込み貴景勝(7勝1敗)

貴景勝1敗守り勝ち越し王手「明日の相撲に集中」全勝照ノ富士を1差追う

☆貴景勝「自分の相撲に集中することだけやりました。(後半戦に向けて)明日の相撲に集中して、どれだけ(白星を)積み重ねられるかだと思っている」

妙義龍(右)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
妙義龍(右)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

朝乃山(4勝4敗)内掛け豊昇龍(3勝5敗)

豊昇龍、大関挑戦3戦目内掛けで初白星 おじ朝青龍に「立ち合い」教示志願

八角理事長「やれば出来る!」豊昇龍の攻め相撲を称賛 連日の苦言も一転

☆豊昇龍(内掛けは)「狙っていなかった。集中していたのは立ち合い。立ち合い起こせば、何とかなると思っていた。昨日(貴景勝戦)までずっと勝ちたい、勝ちたいと思っていたので、自分の相撲を取り切れていないと思っていた。楽しみたいと思ってやりました」

朝乃山(右)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)
朝乃山(右)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)
朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
朝乃山(右)を内掛けで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
朝乃山(左)は豊昇龍に内がけで敗れる(撮影・小沢裕)
朝乃山(左)は豊昇龍に内がけで敗れる(撮影・小沢裕)

大栄翔(3勝5敗)押し出し照ノ富士(8勝0敗)

照ノ富士6年ぶり中日に勝ち越し「意識していない」

照ノ富士にすき無し 八角理事長が評価「悪い相撲がない。安定感がある」

☆照ノ富士「足がよく動いてくれた。(勝ち越しは)別に意識していないので。(前回中日での勝ち越しを決めた15年秋場所と比較して感じることはあるか)いや、分からないです。一生懸命やるだけなので」

大栄翔(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
大栄翔(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
照ノ富士は大栄翔(右)を押し出しで破り8日目で勝ち越しを決める。左は難を逃れた行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
大栄翔(左)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
大栄翔(左)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を押し出しで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を押し出しで破った照ノ富士(撮影・鈴木正人)