大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)に進退を懸けて臨む横綱白鵬(36=宮城野)が12日、都内の部屋で綱打ちを行った。

代表取材に応じ「この綱打ちをやる度に引き締まりますね。今日もそんな感じでした」と話した。また、綱打ちには大銀杏(おおいちょう)姿で参加し、「ちょっと本場所を意識でやりました」と話した。

3月の春場所を途中休場した際に師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて、名古屋場所で進退を懸けて臨むことを表明していた。あらためて進退を懸けて土俵に上がる決意については「はじめは最後の場所、という意味なのかと思っていたけど、その後この進退という言葉の意味を理解できるようになった。進むのか、退くのか、止まるのか、というね。そういう意味があることが分かった。とにかく今はやることをやって頑張りたいと思います」と話した。

春場所を途中休場後に手術した右膝の状況については「もう相撲を取る稽古は出来ていますしよくなっています」といい、今週から相撲を取る稽古を始めているという。手術した決断については「やっぱり名古屋場所、秋場所、その先も頑張るという気持ちで、やっぱり早い段階で体を治して頑張りたいという気持ちで手術しました」と明かした。

昨年3月の春場所以来の地方場所開催となる名古屋場所。「白星がいい薬になると思う。15日間同じお客さんが来る訳でもないし、来たお客さんにいい相撲を見せられるように頑張ります」と意気込んだ。

また、同場所では大関照ノ富士が綱とりに挑戦する。「今1番、勢いがあるんじゃないですかね。数場所連続で優勝していますからね。1番力があると思います」と評価。対戦すれば17年秋場所以来4年ぶりとなる。「本当に対戦するのは何年ぶりか分かりませんけど頑張りたいと思います」と話した。