今場所に進退を懸けて土俵に上がった横綱白鵬(36=宮城野)が、新小結明生を下して白星発進した。

立ち合いは左四つがっぷりになったがすぐには勝負を決めず。土俵際に押し込まれる場面もあったが、耐えしのいで掛け投げで下した。

この一番をNHKの大相撲中継で解説者を務めた北の富士氏と舞の海氏は、厳しいコメントをした。北の富士氏は「相当不安は大きくなったね。がっぷり左四つですよ。ほんと、あの投げでぐらついてね、力入れてかろうじて勝ったけど、あの形になったら相撲にならないはずですよ。本来は。ホッとするどころか、明日から逆に心配だ」とし、舞の海氏は「立ち合いから勝負が決まるまでの間の相撲内容見ると、本当に、満身創痍(そうい)と言いますか、全く余裕がなかったですよね。とにかく白鵬のこの必死さだけが伝わってきましたね」とコメントした。