大相撲の東前頭6枚目宇良(29=木瀬)が2日、都内の部屋での朝稽古後に、報道陣の代表電話取材に応じた。幕内に復帰した名古屋場所では、10勝5敗と結果を出したが「実力以上の結果を出せたと思います。運がよかっただけ」と謙遜。最高位の17年名古屋場所での東前頭4枚目に近づいてきたが「今までの勝ってきた分から考えると、あまり満足はしてないです」とさらなる上を見据えた。

名古屋場所後は、稽古をしつつも、東京オリンピック(五輪)をテレビ観戦などした。最も印象に残っているのは、陸上の男子400メートルリレー決勝。日本の“攻めのバトン”がつながらなかったが「やっぱり素人には分からない難しさがあるんだなと深く考えることがありました」という。「相撲も一瞬の競技。ミスしたらそこを突かれて一瞬で終わることもある」と共通する部分があった。

取組が一瞬で終わるからこその葛藤もある。「(陸上は)見ている側も難しい攻めのバトンをしていたんだなと分かりますけど、相撲は見ている側に理解を得られないことが特にあると思う」と宇良。「例えば土俵際ではたかれて負けたとなったら『足が出ていませんでした』と言われる。『もっと前みつをつかんで相手の力を利用する出し投げを打って下さい』とか。確かに相撲って簡単に見える。だから相撲の難しさを見ている側にもっと伝わる方法がないんかなと。リレーでバトンを落とした場面をみて、そこまで考えちゃいました」と独自の考えを語った。

ただ、日本の攻めのバトンからいい刺激も受けた。「僕も負けた時には『攻めの相撲を取った』と言われるような」相撲で2場所連続の勝ち越し、そして新三役を狙う。