大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で新三役の可能性がある平幕の霧馬山(25=陸奥)が26日、東京・両国国技館で行われた合同稽古で豪快なつりを披露した。

計19番取った関取衆との申し合いの中で、自身より8センチ高い193センチの輝に対して決めた。「できるだけ稽古場でやりたい。なかなかそんな(出すタイミングが)ないんで」。

豪快なつり出しで知られた師匠の陸奥親方(元大関霧島)も、普段から稽古場でやり方を教えてくれるが「あまりうまくいかない」と苦笑い。本場所では9月の秋場所千秋楽で、千代丸を相手に決めたことがある。「そういう相撲を取りたい」と意欲的に話した。

先場所は西前頭2枚目の地位で9勝を挙げ、来場所は新三役に昇進する可能性がある。残り2日間の合同稽古に向けて「今日みたいに、最後まで一生懸命力入れてやりたい」と意気込んだ。