大相撲で大関昇進を果たした御嶽海(29=出羽海)の母マルガリータさん(51)も、息子の晴れ舞台で喜びを語った。

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で大相撲春場所の番付編成会議と臨時理事会を開催し、初場所で3度目の優勝を果たした関脇御嶽海の大関昇進を全会一致で承認。東京・墨田区の出羽海部屋で昇進伝達式に臨んだ御嶽海は「ここからがスタートライン。気を引き締めてやっていきたい」と意気込みを語った。

会見に同席した両親とは、コロナ禍の影響もあり2年ぶりに再会したという。父春男さんは「本当にうれしく思っています。親方をはじめおかみさん、部屋の親方衆、大きな出羽海部屋の皆さんに大きく育ててもらった」と感謝した。

フィリピン出身のマルガリータさんは、初場所千秋楽の23日には優勝した瞬間を会場で見届けた。この日の会見では「すごくうれしいと思います。いつも愛しているよと言っているので。頑張ってください。いつもケガしないように祈ってます」と話した。

御嶽海は伝達式で協会から送られた使者の春日野親方(元関脇栃乃和歌)、大鳴戸親方(元大関出島)から昇進が全会一致で決まったことを伝えられると「謹んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります」と口上を述べた。

長野県出身の大関誕生は江戸時代の1795年、「伝説の力士」とされた雷電以来。御嶽海は初場所で13勝2敗の成績を残した。