新入幕の錦富士が勝ち越しを決めた。千代大龍と激しい攻防。かち上げで口の中を切ったか、口のまわりを血で染めながら、気迫の相撲で寄り切った。

横綱照ノ富士は小結豊昇龍を長い相撲の末に寄り切り2敗を守った。小結阿炎を送り出した逸ノ城とトップの2敗は2人となった。

大関正代は遠藤に危ない場面がありながら寄り切って6連勝。7勝目で勝ち越し、かど番脱出に王手となった。

大関貴景勝は好調の翔猿をはたき込み、勝ち越しを決めた。


11日目の取組の模様を写真で振り返ります。


佐渡ケ嶽、玉ノ井部屋のコロナ感染者判明 番付掲載627人中125人休場、佐渡ケ嶽審判部長も

金峰山が6勝目、来場所の新十両昇進へさらに前進「何も考えていません」全勝優勝視野も淡々

相撲協会が秋巡業日程発表 10月8日青梅市など6カ所


大相撲名古屋場所 全取組結果


三段目


勝呂押し出し朝乃山

朝乃山、負けなし6連勝 攻められても引かず前に出る姿勢崩さず 7戦全勝まであと1

勝呂(右)を押し出しで破る朝乃山(撮影・和賀正仁)
勝呂(右)を押し出しで破る朝乃山(撮影・和賀正仁)

幕内


阿武咲(6勝5敗)突き落とし大奄美(2勝7敗2休)

☆阿武咲 しっかり当たれてよかったと思います。崩そうというか、相手がその位置にいたのでとっさにという感じです。(コロナの)感染対策はものすごくしてますし、とにかく部屋から出ないことじゃないですか、今は。

阿武咲(右)は突き落としで大奄美を破る(撮影・小沢裕)
阿武咲(右)は突き落としで大奄美を破る(撮影・小沢裕)

千代翔馬(5勝6敗)寄り切り宝富士(5勝6敗)

☆千代翔馬 相手にまわしを取らせないようにした。中に入ることを意識した。いなされて先に崩れたけど、まわしが取れて一気に出るしかなかった。誕生日だったんで勝ってよかった。

千代翔馬(左)は寄り切りで宝富士を破る(撮影・和賀正仁)
千代翔馬(左)は寄り切りで宝富士を破る(撮影・和賀正仁)

照強(5勝6敗)足取り千代丸(3勝8敗)
照強(右)は千代丸を足取りで破る(撮影・小沢裕)
照強(右)は千代丸を足取りで破る(撮影・小沢裕)
照強(右)は千代丸を足取りで破る(撮影・和賀正仁)
照強(右)は千代丸を足取りで破る(撮影・和賀正仁)

剣翔(5勝6敗)下手投げ翠富士(7勝4敗)

★剣翔 右入らせないように左差しにいったが、入られてしまった。つかまえているようにみえて、つかまえられてなかった。反省です。なんかやりづらいですね。気持ちの問題です。

翠富士(左)は下手投げで剣翔を破る(撮影・小沢裕)
翠富士(左)は下手投げで剣翔を破る(撮影・小沢裕)

琴勝峰(5勝6敗)不戦勝豊山(5勝6敗)
琴勝峰の休場により豊山の不戦勝を告げる旗が掲げられた(撮影・小沢裕)
琴勝峰の休場により豊山の不戦勝を告げる旗が掲げられた(撮影・小沢裕)

千代大龍(6勝5敗)寄り切り錦富士(8勝3敗)

☆錦富士 (勝ち越しは)昨日決めたかったけど悪い内容じゃなかったので今日につながった。横綱からは「(優勝)決定戦やろうや」と言ってもらっている。横綱は勝っていくと思うけど、僕はここから調子のいい相手と対戦するので1日一番気を抜かずに頑張りたい。

千代大龍(左)を寄り切りで破る錦富士(撮影・和賀正仁)
千代大龍(左)を寄り切りで破る錦富士(撮影・和賀正仁)

王鵬(7勝4敗)不戦勝琴恵光(5勝6敗)
不戦勝で王鵬は琴恵光に勝利する(撮影・和賀正仁)
不戦勝で王鵬は琴恵光に勝利する(撮影・和賀正仁)

妙義龍(7勝4敗)はたき込み錦木(8勝3敗)

★錦木 立ち合い遅いのは分かっていた。その後の脇が甘かったし、前傾になりすぎた。ずっと勝てる訳ではないので気にせず。相手もそれなりに好調なので。

妙義龍(奥)ははたき込みで錦木を破る(撮影・和賀正仁)
妙義龍(奥)ははたき込みで錦木を破る(撮影・和賀正仁)
錦木(右)は妙義龍にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)
錦木(右)は妙義龍にはたき込みで敗れる(撮影・小沢裕)

栃ノ心(6勝5敗)寄り切り明生(6勝5敗)

☆栃ノ心 立ち合いは全然よくなったですけどね。その後でまわし取れたんで。取ってからは落ち着いて相撲がとれた。

栃ノ心(左)は寄り切りで明生を破る(撮影・和賀正仁)
栃ノ心(左)は寄り切りで明生を破る(撮影・和賀正仁)

志摩ノ海(1勝10敗)寄り切り佐田の海(3勝8敗)
志摩ノ海(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・和賀正仁)
志摩ノ海(右)を寄り切りで破る佐田の海(撮影・和賀正仁)

若元春(5勝6敗)渡し込み北勝富士(6勝5敗)

★若元春 当たって左をのぞいたんですけど、足が止まってしまった。それでうまくささらなかった。下がって技を出しにいこうとしてしまったんで、ダメですね。(終盤戦について)毎場所のことなので、体はきついですね。あしたまた頑張るだけです。

北勝富士(左)は渡し込みで若元春を破る(撮影・小沢裕)
北勝富士(左)は渡し込みで若元春を破る(撮影・小沢裕)
藤島親方(左=元大関武双山)がコロナ感染で休場した佐渡ケ嶽親方に代わり幕内後半戦の審判長を務めた(撮影・小沢裕)
藤島親方(左=元大関武双山)がコロナ感染で休場した佐渡ケ嶽親方に代わり幕内後半戦の審判長を務めた(撮影・小沢裕)

隠岐の海(4勝7敗)とったり宇良(5勝6敗)
隠岐の海(奥)をとったりで破る宇良(撮影・和賀正仁)
隠岐の海(奥)をとったりで破る宇良(撮影・和賀正仁)
宇良(左)は隠岐の海をとったりで破る(撮影・小沢裕)
宇良(左)は隠岐の海をとったりで破る(撮影・小沢裕)

霧馬山(4勝7敗)はたき込み玉鷲(4勝7敗)
霧馬山(右)をはたき込みで破る玉鷲(撮影・和賀正仁)
霧馬山(右)をはたき込みで破る玉鷲(撮影・和賀正仁)
玉鷲(右)ははたき込みで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(右)ははたき込みで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)

逸ノ城(9勝2敗)送り出し阿炎(5勝6敗)

☆逸ノ城 タイミング良く横にいなせた。自分の相撲ではないですけど、タイミング良くいけたと思います。体が自然と動いた感じ。(最後は)あーいう風になれば最後は押すだけなんで良かった。(終盤戦に入ったが)しっかり頑張りたいです。

逸ノ城(左)は阿炎を送り出しで破る(撮影・小沢裕)
逸ノ城(左)は阿炎を送り出しで破る(撮影・小沢裕)
逸ノ城(右)は阿炎を送り出しで破る(撮影・和賀正仁)
逸ノ城(右)は阿炎を送り出しで破る(撮影・和賀正仁)

琴ノ若(7勝4敗)不戦勝大栄翔(6勝5敗)
琴ノ若の休場により大栄翔の不戦勝を告げる旗が掲げられた(撮影・小沢裕)
琴ノ若の休場により大栄翔の不戦勝を告げる旗が掲げられた(撮影・小沢裕)

若隆景(6勝5敗)はたき込み碧山(5勝6敗)
碧山(右)は若隆景をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
碧山(右)は若隆景をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

遠藤(2勝9敗)寄り切り正代(7勝4敗)

☆正代 初日からの成績を考えると、まさかここまで来れるとは思わなかった。早く勝ち越してけがなく今場所を終えたい。

遠藤(奥)を寄り切りで破る正代(撮影・和賀正仁)
遠藤(奥)を寄り切りで破る正代(撮影・和賀正仁)
遠藤(奥)を寄り切りで破る正代(撮影・和賀正仁)
遠藤(奥)を寄り切りで破る正代(撮影・和賀正仁)

貴景勝(8勝3敗)はたき込み翔猿(8勝3敗)

☆貴景勝 (取組は)覚えてないです。(勝ち越しを決めたことに)すごい一生懸命にやり切るだけです。(コロナ関連で休場する力士が増えているが)一生懸命やっていることは前からずっとやっている。コロナになってしまったら出場できないので、できるかぎり感染しないようにしたい。一生懸命に相撲を取り切ることがつながっていくと思うので、また明日も集中して取りたいです。

貴景勝(左)は翔猿をはたき込みで破る(撮影・和賀正仁)
貴景勝(左)は翔猿をはたき込みで破る(撮影・和賀正仁)
貴景勝は翔猿(下)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝は翔猿(下)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

照ノ富士(9勝2敗)寄り切り豊昇龍(6勝5敗)
距離をとった豊昇龍(右)を挑発するかのように手招きする仕草を見せる照ノ富士(撮影・小沢裕)
距離をとった豊昇龍(右)を挑発するかのように手招きする仕草を見せる照ノ富士(撮影・小沢裕)
激しく動く豊昇龍(右)にあわてずついていく照ノ富士(撮影・和賀正仁)
激しく動く豊昇龍(右)にあわてずついていく照ノ富士(撮影・和賀正仁)
照ノ富士は豊昇龍(左)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士は豊昇龍(左)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)