日本相撲協会は名古屋場所11日目の20日、佐渡ケ嶽部屋と玉ノ井部屋で新型コロナウイルス感染者が判明したことを発表した。両部屋の全力士と佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)らが、この日から休場する。

佐渡ケ嶽部屋の東前頭2枚目琴ノ若(24)は10日目を終えて3敗と1差で優勝争いに絡んでいた。場所中に全力士が休場するのは出羽海部屋、鳴戸部屋、放駒部屋、武蔵川部屋に続いて6部屋目。場所前に感染が判明し、全力士が休場していた田子ノ浦部屋を合わせると7部屋目となった。

世間での新型コロナ感染拡大に合わせるように、角界でも感染が広がってきた。新型コロナ関連で全力士が休場となったのは全43部屋中、7部屋。場所前に引退した放駒部屋の元小結松鳳山を除き、名古屋場所の番付表に掲載された力士全627人中、125人が休場する事態となった。

大関御嶽海(出羽海)をはじめ、優勝争いに絡んでいた琴ノ若や一山本(放駒)なども途中休場に追い込まれるなど影響は大きい。名古屋場所も残すところ、あと5日。優勝、勝ち越しを懸けて土俵に上がる力士らだが、感染拡大とも戦わなければならない。

 

◆日本相撲協会による協会員感染発表順と各部屋の休場力士数の内訳

 

▽6月28日

田子ノ浦部屋=15人(幕内1、幕下1、三段目2、序二段8、序ノ口3)

 

▽7月16日(名古屋場所7日目)

出羽海部屋=19人(幕内1、幕下4、三段目7、序二段5、序ノ口2)

 

▽7月17日(名古屋場所8日目)

鳴戸部屋=17人(十両1、幕下3、三段目7、序二段4、序ノ口2)

 

▽7月18日(名古屋場所9日目)

放駒部屋=7人(幕内1、十両1、三段目2、序二段2、序ノ口1)

 

▽7月19日(名古屋場所10日目)

武蔵川部屋=18人(幕下1、三段目7、序二段8、序ノ口2)

 

▽7月20日(名古屋場所11日目)

佐渡ケ嶽部屋=25人(幕内3、幕下7、三段目8、序二段6、序ノ口1)

玉ノ井部屋=24人(十両2、幕下3、三段目7、序二段11、序ノ口1)