コロナ禍に直面する角界は、ついに関取の休場が戦後最多の21人となる異常事態に陥った。幕内の取組18番のうち、7番が不戦となり館内からは、どよめきや落胆の声が漏れた。

報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、連日のコロナに関する問い掛けに、言葉を探しあぐねた様子。「一生懸命、感染防止対策はやっています。1人(に陽性判定が)出ると(部屋全体が)濃厚接触になるから、みんな(そうならないように)頑張っていますよ」と、かみしめるように話した。感染防止を喚起する部屋への通達なども「やってますよ、いろいろと。やることは全てやってます」と説明した。

場所も残りは2日。何とか乗り切るためにも「出られる人が、いい相撲を見せることしかない。一生懸命に相撲を取るという。自分の力、持てる力を出し切ってほしい」と願った。

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