新型コロナウイルスの影響で、幕内はこの日だけで7人が休場。7番が不戦となる異常事態となった。

その中、横綱照ノ富士は相撲巧者の関脇若隆景を突き放していく厳しい相撲で押し出し。しっかり2敗を守った。

大関貴景勝は、かど番を脱出した大関正代を立ち合いから圧倒。力強い攻めで押し出し、3敗を守った。

西前頭2枚目の逸ノ城は対戦相手の錦木休場により不戦勝で11勝2敗とした。


【イラスト】新型コロナ感染による各部屋の休場力士数
【イラスト】新型コロナ感染による各部屋の休場力士数

13日目の取組の模様を写真で振り返ります。


大相撲名古屋場所 全取組結果


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三段目


大青山(6勝1敗)寄り切り朝乃山(7勝0敗)

朝乃山が三段目7戦全勝V 大青山との全勝対決を寄り切りで制す

朝乃山(左)は大青山を寄り切りで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)
朝乃山(左)は大青山を寄り切りで破り三段目優勝を決める(撮影・小沢裕)
朝乃山(左)は三段目優勝を決め勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)
朝乃山(左)は三段目優勝を決め勝ち名乗りを受ける(撮影・小沢裕)

幕内


水戸龍(8勝5敗)不戦剣翔(5勝8敗)
剣翔の休場により不戦勝となった水戸龍(撮影・和賀正仁)
剣翔の休場により不戦勝となった水戸龍(撮影・和賀正仁)

照強(5勝8敗)上手出し投げ王鵬(8勝5敗)

☆王鵬 (幕内で初勝ち越し)よかったと思います。しっかり正面で相撲がとれたらと思った。(照強の足取りを)頭に入れていない人はいないと思うんですけど、警戒できていたのでいい対応ができた。体の力の使い方がだいぶよくなってきたと思います。(残り)しっかり一番一番とっていきたい。

王鵬は照強(手前)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)
王鵬は照強(手前)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)

豊山(6勝7敗)はたき込み翠富士(8勝5敗)
翠富士(右)ははたき込みで豊山を破る(撮影・小沢裕)
翠富士(右)ははたき込みで豊山を破る(撮影・小沢裕)

妙義龍(9勝4敗)押し出し明生(7勝6敗)
妙義龍(左)は明生を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
妙義龍(左)は明生を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

千代大龍(6勝7敗)寄り切り阿武咲(8勝5敗)

☆阿武咲 (勝ち越しも)あと2日あるんで、そこに集中したい。(取組は)落ち着いていけた。(相手に)引かせる距離で相撲がとれたと思う。変えたところは特にないが、感覚が徐々に戻ってきた。

千代大龍(左)の攻めを土俵際でこらえる阿武咲(撮影・小沢裕)
千代大龍(左)の攻めを土俵際でこらえる阿武咲(撮影・小沢裕)

志摩ノ海(1勝12敗)上手出し投げ千代丸(5勝8敗)

☆千代丸 立ち合い、左が引っかかかったぐらいだったが、切れなかったのがよかった。(上手出し投げは)うまくタイミングよく決まってよかったです。負け越したが、来場所に向けて1番でも多く勝たないといけない。(休場者が多く)お客さんが喜んでくれる相撲をとりたい。

千代丸(右)は志摩ノ海を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)
千代丸(右)は志摩ノ海を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心(7勝6敗)上手出し投げ千代翔馬(6勝7敗)

☆千代翔馬 立ち合い当たるつもりだったが、何回も仕切りをしている間に変わろうかと思って。内容悪いけど、何とか勝ちたかった。(休場者が多く)大変。最後まで取りきりたいですね。

千代翔馬は栃ノ心(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)
千代翔馬は栃ノ心(右)を上手出し投げで破る(撮影・小沢裕)

錦富士(9勝4敗)不戦翔猿(8勝5敗)
翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)
翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)
翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)
翔猿の休場により不戦勝となった錦富士(撮影・和賀正仁)

大奄美(2勝9敗2休)不戦佐田の海(5勝8敗)
大奄美の休場により不戦勝となった佐田の海(撮影・和賀正仁)
大奄美の休場により不戦勝となった佐田の海(撮影・和賀正仁)

遠藤(3勝10敗)不戦宝富士(7勝6敗)
遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
遠藤の欠場により宝富士の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

玉鷲(5勝8敗)不戦宇良(6勝7敗)

☆宇良 (不戦勝と聞いたのは)会場に入ってからです。(聞いた時の心境は)何も感情はなかったです。支度部屋では毎日同じ事を崩さず、どちらかというと普段より体を動かしたかなと思います。もうこればかっりはどうしようもないと思うので。あと2番取り切って、なんとしても最後まで頑張りたい。

玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
玉鷲の欠場により宇良の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)

錦木(8勝5敗)不戦逸ノ城(11勝2敗)

☆逸ノ城 (不戦勝を聞いたのは)朝稽古が終わって、10時半ごろに分かりました。(支度部屋では)普段よりゆっくりしていました。(5番連続不戦勝が続いたが)こんなに続けて不戦勝があるのは初めてなので、いつもと違う感じでしたね。今までと違って時間とかズレたりしても、自分の取組もあるので変わりないです。(体の調子は)問題ないです。1日一番、しっかり頑張り、目の前のことに集中したいです。

錦木の休場により逸ノ城の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
錦木の休場により逸ノ城の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
場内に掲げられた不戦勝の旗が呼び出し(左)に片付けられる中、勝ち名乗りを受けるため土俵に現れる逸ノ城(撮影・小沢裕)
場内に掲げられた不戦勝の旗が呼び出し(左)に片付けられる中、勝ち名乗りを受けるため土俵に現れる逸ノ城(撮影・小沢裕)

霧馬山(6勝7敗)小手投げ隠岐の海(4勝9敗)
霧馬山(左)は隠岐の海を小手投げで破る(撮影・小沢裕)
霧馬山(左)は隠岐の海を小手投げで破る(撮影・小沢裕)

北勝富士(6勝7敗)突き落とし阿炎(7勝6敗)

☆阿炎 しっかり立ち合い当たって、重いっきりぶつかれた。北勝富士関の立ち合いも良かったので圧力で押されることもあったけど、うまく引き落とせた。(コロナの影響で休場者が続出している)休場した人たちはお大事になさってくださいという気持ちです。残った自分たちが思いきった相撲を取りたい。

阿炎(左)は北勝富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
阿炎(左)は北勝富士を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

豊昇龍(8勝5敗)小手投げ若元春(5勝8敗)

★若元春 左で組んで前に攻めようと思ったところは狙い通りだったんですけど、差さった時に小手で振られて浮いてしまった。向こう(豊昇龍)は番付の上で活躍している若手で、焦って雑になってしまったなと思います。(初めての負け越しは)悔しいですけど、今場所負け越して番付少し落ちると思うんですけど、来場所はこの経験を生かしていきたい。

豊昇龍(右)は若元春を小手投げで破る(撮影・小沢裕)
豊昇龍(右)は若元春を小手投げで破る(撮影・小沢裕)

碧山(6勝7敗)不戦大栄翔(6勝7敗)
大栄翔の休場につき碧山の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
大栄翔の休場につき碧山の不戦勝となった(撮影・和賀正仁)
碧山(左)は大栄翔の休場で不戦勝となる(撮影・小沢裕)
碧山(左)は大栄翔の休場で不戦勝となる(撮影・小沢裕)

貴景勝(10勝3敗)押し出し正代(8勝5敗)

☆貴景勝 集中してやりました。(優勝争いは)毎日負けたくないので、そこにどうとかない。今日は集中してやりました。(不戦が多いが)もうしょうがない。やっている人はできるだけならないようにやるしかない。

★正代 立ち合いから右を差しにいきました。流れとして悪くなかったんですけど、ちょっと土俵際まで足がついていきませんでした。気を抜かずにいったつもりだったんですけど、ちょっと土俵際で攻めきれなかったですね。あと2番あるので、しっかり最後まで相撲を取り切れたらと思います。

貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・和賀正仁)
貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・和賀正仁)
貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・小沢裕)
貴景勝(左)は押し出しで正代を破る(撮影・小沢裕)

照ノ富士(11勝2敗)押し出し若隆景(7勝6敗)
若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)
若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)
若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)
若隆景(左)を土俵際へ攻め込む照ノ富士(撮影・小沢裕)
照ノ富士(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)