幕内最軽量力士の連勝が10に伸び、優勝争いで後続に2差をつけた。

西前頭5枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)が、今場所初めてとなる三役陣との対戦で、小結翔猿(30=追手風)を、11年ぶりとなる「割り出し」で破り無傷の10連勝。ただ1人、1差で追っていた小結大栄翔(29=追手風)が敗れたため、残り5日で2差がついた。

報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「いい流れできている。積極的。逆に相手の方が緊張しているんじゃないかな」と、重圧を感じずノビノビと相撲を取っていると感じ取った様子だった。

2差で終盤5日間に臨むにあたり、注意することは? と問われると「(優勝を)意識して体が動かなくなること。慎重に行こうとか(気持ちが)守りに入ってはいけない」と指摘しつつ「ただ、体が動いてナンボの力士だから、それはないと思う」と現状では不安なしを見通した。2差がついたことで優勝争いで有利になったことには「下で星のつぶし合いをするからね」と認めつつ「2つ(差)を意識すると相撲がバラバラになる。(残り5日を)3-2(3勝2敗)でもいいぐらいの、気を楽にしてやったらいい。まあ、そうはうまくいかないけどね」と続けた。

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