大関貴景勝(27=常盤山)が、優勝決定戦の末、逆転で4場所ぶり4度目の優勝を飾った。本割で4敗で並んでいた関脇大栄翔を撃破。先に敗れていた前頭熱海富士との優勝決定戦に勝った。

優勝インタビューは以下の通り

-今の気持ちは

優勝してうれしいです。

-本割の大栄翔戦について

押し相撲同士なんで、一生懸命やることだけ考えて。特にどうしていこうとは考えていませんでした。

-熱海富士との優勝決定戦について

絶対負けられないという、強い気持ちでやりました。

-立ち合い、少し左に動いたようにみえました。狙いはどうでした

右差しを徹底して封じようと思ったので、ああいう形で決まるとは思わなかったですけど、きちっと集中して、自分のやるべきことをやりました。

-かど番で臨んだ場所ですが。どんな気持ちで15日間戦ってきたか

僕にとっては名古屋場所は、つらい7月を過ごした。トレーナーとかいろいろな人に支えられてもう1度、奮起して、もう1回、夢の横綱に向かってどうしたらいいのかというのを、7月、みんなが場所している時に考えてきた。今場所である程度の成績を残せたので、無駄じゃなかったのかなと思います。

-今年は初場所で優勝して、その後、ケガに苦しんできたが

本当に、大事なところでケガをしてしまうというのは、まだまだ自分の、本来の本当の強さが備わってないからだと思っているので、ケガしない体作りも横綱になる資質だと思っているので。体が小さいなりにも頑張っていきたいと思っています。

-若い熱海富士関、どんな力士だと見ていますか

素晴らしい若い力士が上がってきた。自分も20歳くらいの時に、強いお相撲さんとやれること自体がうれしかったので、自分ももう1回そういう初心に戻って頑張っていかないといけないなと思いました。

-かつて彼が上がってきた時、巡業で胸を出していました

同じ20歳とかで関取になって、僕よりも関取に上がるのは早いし、将来必ず強くなると思う。そのために、自分が何とか壁になるように強くなるだけだと思っています。

-来場所は優勝力士として迎える。どんな場所にしたいか

九州場所は初めての序ノ口からデビューさせてもらった場所で、寒い朝6時くらいから夢を見て相撲界に飛び込んだこと、そういう思い出がたくさんある九州場所なので、その夢に向かってもう1度、明日から頑張って、11月場所に備えたいと思います。