大相撲の大関霧島(27=陸奥)が11日、都内の時津風部屋を訪れ、錦木や正代ら関取衆と29番(23勝6敗)取って、出稽古を打ち上げた。初の綱とりに挑む初場所(14日初日、東京・両国国技館)直前でも稽古量を落とさず、調整してきた。「場所が来るのが楽しみ。いつもと変わらずにいきたい」と決意を語った。

前日にも時津風部屋に行き連続33番相撲を取り、この日も錦木、正代、王鵬、豪ノ山、北青鵬を次々と指名して三番稽古を行った。まわしにこだわらず、のど輪を交えた攻めから押し出したり、隙を見て豪快な投げを繰り出したり。それぞれの力士に応じて攻め方を変える様子を見せた。先場所敗れた豪ノ山とは最多の11番取り、力強い押しに残せず土俵を割った際に「あー、くそぉ~」と悔しそうに声を出す場面もあった。稽古後には「30番取るのが目標だった。ちゃんと稽古はやれている」と手応えを口にした。【平山連】