[ 2014年7月13日11時1分 ]<W杯:ブラジル0-3オランダ>◇3位決定戦◇12日◇ブラジリア

 オランダ(FIFAランク15位)が3-0でブラジル(同3位)を下し、3位となった。前半にファンペルシーのPKなどで2点を先制。後半も相手に得点を許さず、逃げ切った。引き分け扱いのPK戦負けを含め、今大会を7戦無敗で終了した。98年大会の3位決定戦ではクロアチアに敗れており、これが初めての3位。

 前半3分、オランダがいきなり先制した。ロッベンが最初に仕掛けたドリブル突破を、ブラジルDFチアゴシウバがエリア内で肩に手をかけて倒し、PK判定。これをファンペルシーが左足で決めて1点をリードした。

 たたみかけるように前半17分に追加点を挙げた。攻め込んだロッベンが右のデグズマンにパス。ゴール前に上がったクロスはブラジルDFダビドルイスが頭でクリアしたが、ちょうどボールがエリア中央にいたブリントに渡り、右足でゴールを決めた。

 後半46分にも、右サイドからのヤンマートのクロスをワイナルドゥムが右足でゴール右に決め、ダメ押しの3点目となった。終了間際にはGKシレッセンに代えてGKフォルム投入。今大会でチーム23人全員を出場させる余裕もみせた。

 ブラジルは7失点の惨敗だった準決勝のショックを引きずったようなプレーでゴールが奪えなかった。オスカルの個人技やマイコンの右サイドの攻めが目立ったくらいで、持ち前の攻撃力は影を潜めた。これが74年大会以来の4位。優勝候補筆頭として臨んだ地元開催の大会だったが、サポーターの期待を裏切り、会場にはブーイングが起こっていた。