乃木坂46が、メンバー総出演のスポ根ドラマに挑戦することが22日、分かった。7月スタートのテレビ東京系「初森ベマーズ」(金曜深夜0時12分)で、乃木坂46にとっては各メンバーの個人活動も含めてドラマ初主演作で、AKB48の「マジすか学園」のような代表作を目指す。

 勢いを増す乃木坂46にビッグチャンスが訪れた。放送されるのは、かつて「マジすか学園」シリーズが放送された「ドラマ24」の枠。AKB48の大ブレークのきっかけになった「マジすか学園」のように、今後シリーズ化して乃木坂46の代表作になる可能性もある。

 舞台はさびれた下町。再開発で取り壊されようとしていた公園を守るため、少女たちが団結。開発を進める地上げ屋の娘からソフトボール対決を持ち掛けられ、チームを結成する。厳しい特訓や仲間とのケンカを展開し、汗と涙、魔球も飛び出すスポ根ドラマだ。チーム名の「初森ベマーズ」。米野球映画「がんばれ!ベアーズ」(76年)に倣い「初森ベアーズ」にしようとしたが、アルファベット文字のユニホームを注文する際、「ア」を「マ」に見間違えられ、「BEARS」ではなく「BEMARS」になった設定だ。

 主人公の「ななまる」を演じるのは、西野七瀬(20)。ソフトボールのルールすら知らないが、正義感が強く、チームメート探しを始める。ライバルチームのエースで、地上げ屋の娘「キレイ」を演じるのは、ソフトボール経験者の白石麻衣(22)。クランクインを控える現在、全員がソフトボールの特訓を受けており、西野は「『マジすか学園』みたいに、乃木坂46のメンバーでドラマができたらいいねってよく言っていたので、うれしいです」と喜んでいる。

 最新シングル「命は美しい」の累計売り上げが60万枚を超え(オリコン調べ)、NHK紅白初出場を目指す乃木坂46にとって、意義のある挑戦になりそうだ。

 ◆「がんばれ!ベアーズ」 76年公開の米映画。問題児ばかり抱えた弱小野球チーム「ベアーズ」が、奮闘しながら勝ち進んでいくコメディー作品。ウォルター・マッソー、ビック・モローらが出演した。ドラマ化もされ、79~80年まで米で放送。日本では日本テレビ系で放送された。続編の「がんばれ!ベアーズ大旋風-日本遠征-」(78年)は日本が舞台で、萩本欽一やアントニオ猪木が出演している。