AKB48内田真由美(21)の卒業公演が22日、東京・秋葉原のAKB48で行われた。

 冒頭、内田は「今日が私のラストステージです。すばらしいパフォーマンスをお見せしたいです。最後まで応援よろしくお願いします」とあいさつした。同期の宮崎美穂(22)から「いよっ。マッチ! マッチ!」とこの日突然付けられた愛称「マッチ」でコールを受け、「ちょっと、マッチそんなに浸透させないで!」と突っ込んでいた。

 同期で、新潟の姉妹グループNGT48に移籍した北原里英(24)は「昨日、NGT48のお披露目があって、1期生たちとも出会いました。出会いがあれば、別れもあります。最近は、出会いと別れの変遷が激しくなっている気がします。今日は、明日がないという気持ちで、笑顔でお見送りしたいです」と話した。

 この日、内田は、「逆転王子様」「毒蜘蛛」などをセンターポジションで披露。アンコールでは、10年のじゃんけん大会で優勝してセンターを獲得した「チャンスの順番」の白の衣装をドレス風にアレンジした特製衣装で登場。「掌」をソロで歌い、同期の北原、宮崎、石田晴香(21)と「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」を笑顔で歌った。歌唱中、3人からメッセージを送られた。

 石田は「(第1回)じゃんけん大会で、お互いに初めて選抜に入って、困惑したけど、うっちーに助けられました。ありがとう」と涙。宮崎は「オーディションの時に2人で帰ったことをすごく覚えています。幸せになってください」。北原も「この曲を歌っている時は、まだうっちーと仲良くなったから、こうなるとは思わなかったです。人っていうのは、仲良くなるのに、早いも遅いもないんだなって思いました。これからも末永くよろしくおねがいします。卒業おめでとうございます」と話した。

 さらに、HKT48に移籍した指原莉乃(22)からは花束が届き、ジャカルタのJKT48に移籍した近野莉菜(22)からはビデオメッセージが届いた。

 そして、ファンにあいさつした。

 「本当にみなさん、AKB48の内田真由美を応援してくださって、ありがとうございます。この7年半ずっとやってきて、苦しいこととか、悲しくなっちゃうこととか、たくさんあって、決して、平たんな道ではありませんでした。何度も何度も、もう辞めたほうがいいのかなとか、普通の女の子だったら、こんないやな気持ちとか、悲しい気持ちにならないのかなと思ったりしました。それでも、ここまでやってきたからこそ、たくさんのファンの人に支えられているんだと思います。諦めたら、そこで終わりだと思います。諦めないで、努力し続けて、その先に自分のやりたいことがあるんだと思います。自分がやりたいことがある方は、どんなに苦しくても、どんなにつらくても、諦めないでください。そうすれば必ず、夢はかないます。王道アイドルとは言えない、いつも変なことばかりやっていたこんな私を応援してくれたみなさん、本当に感謝しています! 大好きです」

 さらに、「悔いはないです。このグループにいて、やりたいことを全部やったので」ときっぱり。終演後、「今日は来てくださってありがとうございます。これからも、1人の人間として、内田真由美をよろしくお願いいたします!」と頭を下げ、大歓声を浴びた。

 内田は、10年9月の第1回じゃんけん大会優勝者。12年のじゃんけん大会では、アイドル史上例を見ない「岩」の衣装で登場し、話題となった。卒業後は東京・新大久保の「焼肉IWA」のオーナー業と芸能活動を並行する。