AKB48グループ初の1日4公演の3ステージ目は、チーム8のダンスが得意なメンバーが集まった「ダンス8」の16人が出演した。

 23曲のうちの大半が激しいダンスの曲で、曲披露が終わるたびにメンバーの荒い呼吸音をマイクが拾っていた。序盤4曲が終わると、岡部麟(21=茨城)は、「見てお分かりかと思いますが、今日はこんな感じで激しめの曲がたくさんです」と明かした。中野郁海(17=鳥取)も「私たちへの試練ですね」と覚悟を決めていた。

 コンサートのテーマに合わせ、メンバーは自己紹介もキレキレのダンスとともに行った。中野や横山結衣(17=青森)ら、ダンスが特に得意なメンバーがキレキレの振りとともに名乗ると、場内は大歓声。ハードルが上がりすぎた自己紹介に、下尾みう(17=山口)は「やばい。レベル高い…」と苦笑いしていた。

 体力勝負の公演だけに、ハプニングもあった。倉野尾成美(17=熊本)と「狼とプライド」を披露する予定だった宮里莉羅(16=沖縄)が途中でダウン。この公演に出る予定がなかった服部有菜(17=岐阜)が、急きょ振りを覚えて代打出演した。倉野尾が「今さっき、合わせました。温かい目で見守って下さい」と話すと、2人に大きなコールが送られた。

 アンコールでは、全国ツアーの追加日程が発表された。来年1月5日に福岡サンパレス、3月9日には山口・周南市立文化会館で行われる。下尾と、福岡代表の吉田華恋(15)は、発表の瞬間、抱き合って大喜び。下尾は「毎回、発表のたびにドキドキしていました。ようやく発表されてうれしい」と笑顔を見せ、吉田は「福岡はまだまだ先だと思っていたのでビックリ。福岡が1番良かったと言われるように頑張りたい」と意気込んでいた。