SKE48青木詩織(22)が8日、静岡・焼津さかなセンターで、AKB48世界選抜総選挙の公約だった「マグロ解体ショー」を実行した。

10周年公演もあり多忙だったことから「動画を見てイメージトレーニングをしました」。当日の本番前、会場の調理場で小さなメジマグロを実際にさばき、本番に挑んだ。

「焼津の人ならみんな1枚は持っている」という魚河岸服に黒い前掛け、白い長靴姿で登壇した。用意されていたのは40キロのホンマグロ。刺し身にすれば約400人前という大物だ。

軍手をつけ、包丁を手にすると、まずは頭を落としにかかった。「か、かたい!」。残念ながら、骨を切ることができず、男性スタッフに切ってもらった。だが、そこから頑張った。以降は順調に進み、クライマックスとなった背骨も見事にさばいてみせた。間近で見ていた男性スタッフは「筋がいい。初めてとは思えない」と絶賛した。

イベント後、笑顔を見せた。「想像以上に大きなマグロにビックリしたし、体力も使ったけど、楽しかったです。みなさんの笑顔もうれしかったです」と笑った。「背骨をはがすのが一番難しかった。動画ではみんなスイスイいってたけど、私はできなかった。頭も骨が硬くて落とせなくて、やってもらっちゃいました」と笑った。

「こうして解体ショーをできたのは投票してくださったみなさんのおかげです」と感謝し「初ランクインまで6年かかってしまったけど、待たせた分、喜びも大きくなったと思うので、ランクインできてよかったです」と話した。

6月に愛知・ナゴヤドームで開催されたAKB48世界選抜総選挙で80位にランクインした。「80位というと大したことないと思われるかも知れませんが、48グループは300、400人います。その中で私を見つけるだけでも大変なのに、80位に入れたのは投票してくださったみなさんのおかげです」。

SKE48は、今年10周年を迎え、5日には10周年公演を行った。「SKE48といえば松井珠理奈さん、須田亜香里さんの2人しか知らない人も多いと思います。でも私も6年目なので、これからは引っ張っていけるメンバーの1人になりたいです」と抱負を語った。

この日のイベントで気をよくしたのか、「静岡ローカルタレントを目指します!」とも宣言。やいづ親善大使も務めるが「SKE48で静岡出身は私だけなんです。だから少しずつ静岡の仕事の幅を広げていきたい」と地元愛も口にした。

「来年の総選挙があればまた出たい。ランクインしたら、せっかくなのでまた焼津で何かしたいです」と約束して、詰めかけた500人以上の観衆を喜ばせた。【川田和博】