AKB48にとって、21年はターニングポイントになる1年になった。

20年はコロナ禍でコンサートや握手会などのイベントが軒並み中止に。さらにNHK紅白歌合戦の出場を逃していた。そんな中、本来20年に実施予定だった峯岸みなみの卒業コンサートが5月に開催されると、徐々に明るい光を取り戻していった。

峯岸自身、「卒コンを今後の起爆剤にしてほしい」と願いを込めた卒コンでは、大島優子、篠田麻里子、板野友美ら歴代の卒業生が現役メンバーと一緒にパフォーマンス。レジェンドたちのエキスを吸収した現役メンバー。柏木由紀が演出にも携わった翌日に行われた単独コンサートでは、48曲ノンストップパフォーマンスを繰り広げ、「全力で汗をかくAKB」の兆しをみせた。

同コンサートで発売が発表された「根も葉もRumor」は、その兆しをさらに具現化させた。ロックダンスをベースとしたグループ史上最難度の「どえらいダンス」は、プロダンサーが驚くほど、アイドルらしからぬ激しいダンスが話題となった。同曲でセンターの岡田奈々(24)は本紙のインタビューで、かつてAKBを応援していたファンが“出戻る”ケースも増えていることを明かしてくれた。2年連続で紅白出場はならなかったが、「全力」「汗」は確実に人々の心をとらえている。

12月8日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた「16周年特別記念公演」では、4年ぶりとなる新チームの組閣(チーム替え)の発表と、グループ単独では5年4カ月ぶりとなる「17期生オーディション」開催も発表された。新たな風を感じながら、次はどんな曲、パフォーマンスで人々の心をひきつけるのか。「全力」「汗」に加え、「涙」はこれまでのグループの成長には欠かせなかった。21年に積み上げてきたものを生かすも殺すも、22年の活動にかかっている。【大友陽平】