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新人賞ー岡田将生「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」ほか

岡田将生
柔和な視線でカメラを見つめる新人賞受賞の岡田将生

【受賞発表記事】

 ビジュアルと演技力を兼ね備える新人が日本映画界に誕生した。岡田がこの1年間に出演した5作品はすべてが主役級。そのすべての作品での存在感が評価された。「素直にうれしいし、やっと俳優として1歩踏み出せたかなという感じ。映画に携わってきて単純にすごく楽しくて、まっすぐに取り組んでたので、良かったです」。静かに喜びをかみしめた。

 今年20歳を迎えた。この節目の1年を駆け抜けた。「忙しかったといえば忙しかった。でもすごく充実してて、20年間生きてきた中で今年が一番、時間がすぎるのが早かった」。

 5作品の中でも岡田が一番愛を感じるのは「重力ピエロ」。天真らんまんに生きつつ、つらい過去から心に闇を持つ弟の役を演じたが「そういう役ほどやってて楽しい」とニヤリ。それでも、演じた作品の中で「どれが一番悩んだとかはないですね。日々悩みながら演じてますから」。

 将来性が高く期待されている。「期待を裏切りたくないですね。でも僕は自分のペースで自分と戦っていきたい。今は一生懸命やって、それを次へとつなげていくだけです。本当は、こんな賞もらっていいのか、なんで僕なんだって思いました。まだまだです。成長したいですね ! 」。一歩ずつ、スターへの階段を昇っていくつもりだ。【田中理恵】

[2009年12月4日 紙面から]

 ◆岡田将生(おかだ・まさき)1989年(平成元)8月15日、東京都生まれ。06年日本工学院専門学校のCMでデビュー。ドラマは「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」「太陽と海の教室」「オトメン(乙男)」など。映画は、08年度新人賞受賞の夏帆とW主演の「天然コケッコー」、「魔法遣いに大切なこと」「ハルフウェイ」「重力ピエロ」「ホノカアボーイ」など。井上真央との共演作「僕の初恋をキミに捧ぐ」が公開中。180センチ。血液型AB。

 ◆「僕の初恋をキミに捧ぐ」 重い心臓病を患う逞(たくま=岡田)は、幼なじみの医者の娘・繭(まゆ=井上真央)と幼少のころに結婚を誓う。しかし、逞は20歳までしか生きられないことを宣告されてしまう。2人が初恋を成就させるまでの半生を描いた恋愛作品で、原作は同名少女漫画。新城毅彦監督。

 ◆「重力ピエロ」 兄の泉水(加瀬亮)と弟の春(岡田)は、グラフィティアートが書かれた場所で火事が起こる連続放火事件の謎解きに乗り出す。すると次第に、自身たちの家族の謎が明らかになっていく…。人気作家伊坂幸太郎氏の直木賞候補になった同名ベストセラーを映画化。森淳一監督。

新人賞・選考経過
 岡田将生と「余命1ケ月の花嫁」の栄倉奈々、「愛のむきだし」の満島ひかりが争った。「岡田は女の子のハートをわしづかみにした。将来性もある。脱がない人が多くなった中、満島は脱げる女優」(深津純子氏)「栄倉は『余命―』で泣くシーンもうまく演じていて、立派な女優になった」(山下修氏)。1度目の投票で決まらず、岡田と栄倉の決選投票を2度繰り返し、岡田が制した。
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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。




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