2021年も残すところあと数日となりましたが、コロナ禍2年目となった今年のハリウッドも様々な出来事がありました。事件、事故からハリウッドセレブのゴシップまで、2021年のエンターテイメント界で起きた出来事を振り返ってみました。2021年の主要な話題をハリウッドからピックアップしてお届けします。

今年は愛犬が誘拐されたレディー・ガガ
今年は愛犬が誘拐されたレディー・ガガ

●レディー・ガガの愛犬が誘拐される

今年2月24日にハリウッドの住宅地で、レディー・ガガの愛犬であるフレンチブルドッグ2匹が誘拐される事件が起きました。イタリアで映画「ハウス・オブ・グッチ」を撮影中のガガに代わって散歩代行業者の男性が、ガガの愛犬3匹を散歩中に銃で撃たれて、コージとグスタウが連れ去られた事件は大ニュースとなりました。ガガは2匹の無事返還を求めて50万ドル、日本円にしておよそ5700万円の懸賞金を支払うことを発表。2匹は無事に保護されてガガの元に戻ってきましたが、その後の捜査で犬を発見したと警察に届けた女性も共犯だったことが分かり、計5人が殺人未遂と強盗容疑などで逮捕されました。

●ニコラス・ケイジが日本人女性と5度目の結婚

4番目の妻だった日本人のエリカ・コイケさんと2019年に電撃結婚するも、酔った勢いだったとしてわずか4日後に婚姻無効を申請したニコラス・ケイジが、20年から交際していたリコ・シバタさんと今年2月にラスベガスで結婚。身内だけで行われた結婚式では、エリカさんが着物を着用し、kiroroの「冬のうた」が流れる中バージンロードを歩いたことも報じられました。レッドカーペットに揃って登場したり、雑誌の表紙を飾ったりと30歳年下の若妻とのラブラブぶりがメディアでも話題になっています。

●ヘンリー王子とメーガン妃が英王室離脱後初のインタビューで爆弾発言

王室を離脱してカリフォルニア州サンタバーバラ郊外に移住したヘンリー王子とメーガン妃夫妻が今年3月、CBSテレビで放送された人気司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組に出演。長男アーチー君を妊娠中に、ある王室メンバーから「生まれてくる子供の肌の色がどのくらい濃くなるか」という会話があったと告白し、王室内で人種差別を受けたと暴露して世間を震撼させました。メーガン妃は自殺を考えたことなども明かし、発言の主が誰だったのか犯人捜しが始まるなど、今年もっとも物議を醸したインタビューとして人々の記憶に残るものとなりました。

●ジェニファー・ロペスがAロッドと婚約を解消してベン・アフレックと復縁

今年4月に元大リーガーのアレックス・ロドリゲスと婚約を解消したジェニファー・ロペスが、その直後に元婚約者のベン・アフレックとの再交際をスタート。映画「ジーリ」での共演をきっかけに02年から交際をスタートさせた2人は、04年に破局。その後は別々の相手と結婚と離婚を経験し、婚約破棄から17年ぶりに復縁した現在、2度目の婚約間近とのうわさも出ています。

●アカデミー賞主演男優賞受賞のアンソニー・ホプキンス授賞式を欠席して自宅で爆睡

今年4月にコロナ禍で迎えた初のアカデミー賞授賞式で、大トリで発表された主演男優賞の最有力候補だった故チャドウィック・ボーズマンさんが受賞を逃すまさかの番狂わせが起き、受賞したアンソニー・ホプキンス不在であっけなく終了するという史上最悪のハプニングが勃発。史上最高齢の83歳で主演男優賞に輝いたホプキンスは、コロナ禍で住まいのある英国からの渡米は年齢的にも難しいと判断し、発表時は現地時間午前4時頃であったためリモート出演も拒否。その結果、受賞スピーチもないままあっさりと幕が下りるドタバタのエンディングとなってしまいました。

●アレック・ボールドウィンが映画のセットで銃を誤射してスタッフが死亡

ニューメキシコ州で撮影中だった西部劇「ラスト」の撮影現場で10月、アレック・ボールドウィンがリハーサル中に銃を誤射して撮影監督が死亡する事故が起き、現在も捜査が続いています。安全を意味する「コールドガン」と告げられて助監督から受け取った銃に実弾が入っていたことを知らずに誤射したボールドウィンは、ABCテレビの独占インタビューで「銃の引き金を引いていない」と語り、自らの責任を否定して物議を醸しています。事故を巡っては、銃の取り扱いのずさんさも取りざたされており、ボールドウィンを含む関係者に対する民事訴訟も起こされています。

●トラビス・スコット出演の音楽フェスで死亡事故

テキサス州ヒューストンで開催されたトラビス・スコットが主催する音楽フェス、アストロワールドで先月、観客がステージに殺到して10人が犠牲となり、多数の負傷者が出る事故が起きました。観客席から悲鳴が上がって混乱する中でもパフォーマンスをやめなかったとして批判されたスコットは、観客を煽ったとして損害賠償を求められており、犠牲者の遺族を含む集団訴訟で巨額の賠償金を求められています。

●ブリトニー・スピアーズが13年ぶりに自由の身に

メンタルヘルスを理由に08年から13年間にわたって実父のジェイミー氏が後見人となり、資産や生活全般を管理してきたことに対し、ブリトニー・スピアーズが「避妊を強要され奴隷のよう。父親から自由になりたい」と訴えた裁判に勝訴。ファンの間で「Free Britney(ブリトニーを解放して)」運動も盛り上がり、11月12日についに成年後見人制度の終了を裁判所が認めて自由に身になったスピアーズは、今年9月にはサム・アスガリとの婚約も発表しており、歌手業復帰も待ち望まれています。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)