CyberAgent Legitの1ch(いち=24)を取材した。チームは開幕から4連勝。ROUND.5がNO MATCHだったため、順位こそ2位だが、シリアスからコミカルまで緩急自在な作品に隙が無い。ダンスボーカルグループのTHE JET BOY BANGERZにも参加するTAKUMIと地獄による2本柱をはじめ、全メンバーはリーグ最少の9人。このオフ、唯一の戦力補強となったのが1chだった。21―22SEASONでメンバーの一員だったが、22―23SEASONはチームを離れ、故郷広島でダンスの仕事をしていた。1度距離を置いた彼なら、客観的にこの1年の成長を語ってくれるだろうと、取材を申し込んだ。

1chは帰省後、子供のころから通ったダンススクールに勤務した。Dリーグでの活動に不満があったわけではないようで「地元がめっちゃ好きなんですよ。広島でダンスがしたかった」というように、なじみのある環境で、子供たちにダンスを教えたり、気心知れた仲間たちとの日々を過ごすはずだった。

一方で22―23SEASONの各ROUNDはリアルタイムでチェックした。ともに戦った「かつて」の仲間たちを応援のためで、ROUND後は「かっこよかったよ」などとメッセージを送った。見ているうちに、どんどんレベルアップしていくメンバーの踊りが気になりだした。「こんな質感で踊るんだ」と、自然に体を動かしていたという。

そんなエピソードを聞いているうちに、質問する声を詰まらせてしまった。離れてみて分かること。彼にとっては、広島への愛着だったし、広島に戻るとDリーグで踊ることのやりがいがよみがえってきたのだろう。だからといって、簡単にチームには戻れない。わかっているのに、Legitの作品を〝自主トレ〟する彼の姿を想像すると、涙腺がゆるんでしまった。

Legitはシーズン優勝を成し遂げ、チャンピオンシップでは決勝で敗れ、準優勝に終わった。そして、戻れると思っていなかった1chは、ディレクターFISHBOYのオファーを受ける形で、チームに戻った。Legitもまた、1chが必要だったし、あらためてチームに誘うタイミングを計っていた。

取材の様子はニッカンプレミアム「Dリーガーのオドリバ!プレミアム」にも掲載した。今季のLegitの強さについても1chに語ってもらったが、何よりの戦力アップは、彼の再加入だったことに気付く。唯一の戦力補強なのだから、当たり前なのだが、チームへの愛情を失わなかったダンサーと、再び受け入れる懐の深さが、今まで以上にチームの絆を強くさせた。【特別編集委員・久我悟】

インタビュー全文は「Dリーガーのオドリバ!プレミアム」で>>

ROUND.1で初白星を挙げると、1chにマイクが渡された
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