神田うの(45)は、新型コロナウイルスの感染拡大で外出などの自粛が続く中、人々が口にする機会が増えた「大変」という言葉について、考え方の転換を提案する。「大変は読んで字のごとく、大きく変わること。受け入れることも大事」。

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「#StayHome」と言われる昨今ですが、自宅から徒歩10分くらいのところにある実家に行くくらいで極力、外に出ないようにしています。3月28日の誕生日は、リモートでお誕生会をしていただきました。海外のお友達や奥さま、仲良しの横綱白鵬関に乾杯していただきました。

お仕事はリモートでの収録になりましたが、収録に集まることが出来ないならと次々、リモート収録になるなど、芸能界はすごく順応性が高いと思います。小学3年の娘の学校も、3月頭からお休みになりオンライン授業になりました。最初はシステムエラーなどのトラブルがあり、実家の父母を含め総出で対応しましたが、今は先生も慣れて娘もサッとこなしています。

今、日本と世界が大きく変わってきています。どうしようもないことですから、やるべきことをやる…そう考え、私はプラスのこともあると前向きになれました。例えば娘は、お友達と会えない一方、過ごす時間が増えた私の父からいろいろなことを学んでいます。

また、家族のありがたさや娘を守っていかなければいけないという思いから、夫との結束力が、より深まったと感じています。昔だったら互いに非難しあったようなことも、こんなに世界が大変な今、ささいなことで怒っている場合じゃないと思えるようになりました。昨今「コロナ離婚」という言葉も耳にしますが、目に見えないウイルスと闘わないといけない時期に、なんで夫と戦わなければいけないの? と思います。

今まで、当たり前のようにあった日常が、どれだけ幸せか…皆さん、きっと、そのことはお気付きだと思いますが、そう考えれば一番、身近にいる家族に優しくなれるはずです。「大変」と言っても、大きく変わるだけ…きっと順応できるから、利他の精神を持って毎日を過ごしましょう。(構成・村上幸将)

◆神田(かんだ)うの 本名同じ。1975年(昭50)3月28日、神奈川県生まれ。名前の由来は持統天皇の幼名、鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)から。3歳でバレエを始め、14歳からモデルとして活躍。19歳で芸能界デビューしバラエティー番組でブレーク。ウエディングドレスブランド「シェーナ・ドゥーノ」のデザイナーとして、04年に芸能人のデザイナーとして初めてパリコレに参加。07年に結婚。11年に長女を出産。血液型O。

自宅でグラノーラを作った神田うの(本人提供)
自宅でグラノーラを作った神田うの(本人提供)