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コラム

坂道の火曜日

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46などの話題をお届けします。

2020年9月1日12時1分

秋元真夏、乃木坂10年目突入さらなる上り坂へ号令

＜乃木坂10年目突入記念連載：秋元真夏（27＝1期生）＞

先月21日に結成9周年を迎えた乃木坂46が、10年目に突入しました！！　日刊スポーツでは、今日1日から10年目突入記念連載をスタート。15日までの平日全11回の掲載で、メンバー11人が登場します。初回はキャプテン就任から丸1年となる秋元真夏（27）。9年間を振り返り、メンバーへの感謝や10年目の意気込みを語ります。

: 秋元真夏自筆の題字

: 乃木坂46の秋元真夏（中央）。左から高山一実、生田絵梨花、1人おいて向井葉月、齋藤飛鳥

結成9周年を迎え「めちゃめちゃ長いですよね。まさか今も続けているとは思っていませんでした。本当にびっくりです」と笑った。「トータルして、私はすごく楽しかったですね。大体笑っていた印象です」と活動を振り返った。「小さい頃から芸能界に憧れていたので、夢がかなっているんです。グループとしても、紅白歌合戦、日本レコード大賞、東京ドーム公演…。びっくりするぐらいの夢をかなえさせてもらいました」と感謝した。

11年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格するも、直後から学業のため休業。12年10月に復帰し、同時に4枚目シングル「制服のマネキン」でいきなり初選抜入りを果たした。話題性はあったが、賛否両論も巻き起こった。

「最初の1年休んでいた人がいきなりぽつっと選抜に入ったので、なじむのには時間がかかりました。苦労もしましたけど、辞めるという選択肢はなかったです。みんなもよく受け入れてくれたなぁ、と思います。乃木坂でよかったんだろうな、って感じますね」

復帰直後、千葉・幕張メッセで行われた握手会に急きょ参加し、ファンとの握手に初めて臨んだ。

「ファンの人も受け入れてくれるわけがないと思っていたけど、たくさんの方が私のレーンに来てくださったんです。応援のメッセージや、心配する言葉をかけてくださって。そこで、『アイドルのファン』のすごさを知りましたね。今でもよく覚えています」

グループは常に上り坂だった。恒例の「真夏の全国ツアー」の会場規模も年々大きくなっていった。「最初のZeppから、ホール、アリーナ、ドームって。わかりやすい指標の1つでした」。乃木坂46の魅力について「今まであったアイドル像とちょっと違う子たちが多かったのかもしれません。明るくキャピキャピというより、ちょっと影がありつつ、しっとり清楚（せいそ）な感じが新しかったのかも」と分析した。

昨年9月1日に卒業した桜井から引き継ぎ、乃木坂の2代目キャプテンに就任した。「今まで知らぬ間に玲香がやっててくれたことを日々感じています。玲香がいるうちに、尊敬の言葉を伝えられなくてゴメン、って思っています」。グループを代表してコメントする機会も増えた。「私ばかりしゃべっていいのかという葛藤もありますが、梅澤（美波）、久保（史緒里）、堀（未央奈）、賀喜（遥香）…。トークで頼りになる後輩も増えてきました」と明かした。

10年目に入ったグループの現状について「気合を入れ直さないといけないな、という点はたくさんあります」と真剣なまなざしを向けた。「1つ1つのあいさつとか返事とか、初期の頃に強くやってきたことを、あらためて意識していきたいと思います」と力を込めた。「メンバーみんな、もちろん個人の活動もすごく大事ですけど、大きな軸として、乃木坂のことが好きで、乃木坂をもっと大きくしたいって気持ちで活動していけば、自然といい方向に行くと思うので。ライブができることも、ライブ会場がどんどん大きくなったことも、当たり前じゃないので。現状に甘えず、進んでいきたいです」

キャプテンとしても2年目に入る。「ようやく『キャプテン』と言われるのに慣れてきました」と笑顔。「かずみん（高山一実）が楽屋でふざけて『キャプテン』って呼ぶんですよ。誕生日も『キャプテンお誕生日おめでとう』って連絡してくれて。大変な時は察して、みんなが声かけてくれるんです。私1人だけでキャプテンをやっている感じがしない。助かっています」と感謝した。

10月にはエース白石麻衣（28）が卒業する。乃木坂46の形も年々変化していく。「昔から、主要メンバーが抜けるたびに、1つ気合を入れ直しています。今は、まいやん（白石）が抜けるという一大事をみんなが感じていると思うので、『団結する時がまた来た』って感じです」と前を向く。

「誰かがそこにぽんと入れば収まるものでもない。同期も後輩も、みんなで埋めていって、グループの底上げをしていきたいです。今まで乗り越えてきたからこそ、できると希望を持って突き進みます！」

愛されキャラのキャプテンが、さらなる上り坂に向けて号令をかける。【取材・構成＝横山慧】